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「……っん……」
ゆっくりとした手つきで、自身を慰めていく。
通り過ぎる指の感触は新鮮味が無く、とっくに飽きているはずなのに、彼を想うだけで神経が高ぶっていく。
「……あ」
おまけに、ケティにされながら考えていたことがまだ頭の片隅に残っている。まとわりついて、離れない。
「……っ、んぅ……」
たった数時間前、彼のいた部屋でこんなことを――。
情けないはずなのに、声が漏れてしまう。
痺れと興奮がだんだんと体を支配していく。きっと、酔っているせいだ。
「んんっ……」
硬く張りつめたそこはひくひくと震え、透明な液を垂れ流しながら、さらに強い刺激を求める。
「……、ぅん……っは!」
――ふと、考えてしまった。
もしかすると俺はただ、彼と肌を重ねたいだけなのではないか、と。
ただ単に、友達でも親友でもなくなる危機感を味わいたいだけではないか。
初めてケティとしたときの絶頂が忘れられず、新たな罪を求めているだけではないか。
「……はっ……んはぁ……」
どうなのだろう。
今は、よく分からない。
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