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「……ふぁ、ん、っん!」
周囲はコンクリートの壁。声がひびいて恥ずかしい。
「そんなに気持ちいい?」
分かっているくせに、わざわざそんなことを聞いてくる。
「……っく!」
答えの代わりに唇を噛む。
するとケティは低い笑い声をあげた。余裕たっぷりに。
「もっと激しくしてあげる」
その指は下の方へと伸ばされていく。
焦らすように脇腹や太腿をさすられる。その手のひらの動きに律儀に反応してしまう自分が憎らしい。吐息をもらし、震えてしまう。
――もっと。
――もっと、してほしい。
それでも、俺はケティの冷たい手を掴んだ。無理やり引きはがす。
「……んんっ、どうしたの? 嫌なの?」
絶え絶えの息の中、必死に首を振った。
「……っ、……こんな、とこ、……ンッ、じゃ、誰かに……見られ……っ……!」
こんなことになりながらも、まだ理性は残っている。
外で行為に及べるほど我を忘れてはいない。
「なら、もっとイイ場所に……」
もう一度キスを交わした後、ケティはゆったりと微笑んだ。
「……ふたりで、一緒にいきましょ。……ねっ」
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