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誘う腕/滴る声(62頁)※
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◆ ◆ ◆
「はッ、ああっあ――! ……そこ、そぉおおお! はっ、もっとぉおおお!」
ホテルの一室。
広いベッドの上。
「ひっ、く、んんんっ……!」
溢れだすものをとめどなくまき散らし、与えられる感覚に溺れていた。
足の間に沈んでいるケティの頭を撫でまわす。
「はぁああああっあっあ――!」
果てる瞬間は大きく仰け反り、ケティの肩先を掴んでいた。
その肉におもいっきり爪を立ててしまう。
そうでもしないと頭がどうにかなってしまいそうで。
「……まったく」
彼は俺の体から離れると、汗でまとわりつく赤髪をかき上げた。光の角度によっては紫色にも見えるそれが、さらりと揺れる。
「こんなとこ……、痕が残るでしょうに」
そして横目で俺のほうを見ながら、愛おしそうに肩の爪痕を舐め始める。
「拓海にバレたらどうするの……」
気怠い声に、艶っぽく光る舌の動きに、鼓動はまた早くなっていく。
「仕方のない子」
ケティは俺を横向きに起こすと、膝の上で抱いた。
頬に当たる彼の汗ばんだ胸は、白く、なだらかで、紛れもない男だということを感じさせる。
男に抱かれているという実感に、俺の身体はさらに高ぶっていく。
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