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「……一緒にイけたね、龍広」
「んっ」
ケティは紐をほどき、俺を横向きに寝かせると後ろから抱きついてきた。
「ああ、龍広……」
まるでぬいぐるみを抱きしめるように、腹に腕を回し、肩に顎を押し付けてくる。
「……貴方は、ずーっとこうやって、あたしだけに抱かれてればいいの」
彼の髪の香りが鼻腔をくすぐった。汗交じりのそれは俺の意識を奪っていく。
「響くんのこと、たっぷり考えながら、ね」
「……ふぁ」
肌の上を舌が這い、そのまま肩や腕を甘噛みされた。
首筋や脇腹には強く吸いつき、キスマークを残していく。
この身体が彼のものであるという証。
だんだんと姿勢が崩れて、仰向けになった。
ケティの身体が俺の上を這っている。
その滑らかな肌に、汗ばんだ胸板が吸い付く。突起が擦れる度に甘い声が漏れた。
高ぶっている。
越えてはならなかった壁を、越えてしまった直後だというのに。
「――っん!」
ケティは急に身を起こすと、俺の脚を持ち上げ、再び大きく開かせた。
何をされるかはもう言われなくも分かる。
冷淡なほど美しい彼の容貌に対し、下半身で獣のように盛ったものはまるで別の生き物のようだった。
「んんっ、あ、ぅう……」
「くっ」
ゆっくり、ゆっくりと、それが俺の中に沈んでいく。滑り込まれる感触に、ぞわっと鳥肌が立つ。
やさしい動きだったが、先ほどまでが激しかったせいで痛みは残ったままだ。
「……あっ、はあ」
先端が浅く出入りする度、注ぎ込まれたものがトロトロと流れ落ちていく。
「……ケ、ティ……」
しがみつくものがほしくて、俺は彼の背中に腕を回した。
「あっ! んっ! あ、ああっ!」
途端、動きが激しくなる。
肌と肌がぶつかり合い、欲望を掻き立てる衝撃音が生まれる。
俺がどんなに喘いでも、ケティは何故か、口を結んだままだった。
「う、あ、はっ、……んぁ!」
彼の動きは、まるで今までの鬱憤を晴らすかのように、一方的で乱暴で。
それでも俺は、抵抗せず、彼のものを素直に受け入れ続けた。
何度も何度も。
まるで性欲処理の道具みたいに。
擦れ合う肌から生み出される熱に浮かされながら、その激しさにただただ身をゆだねた。
無言のまま突き上げられる。
いいところに当たる度、悲しくもないのに涙があふれた。
その後、どんなに叫ぼうと果てようと、離してはもらえなかった。
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