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高校生の譲 7
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副部長の心が満たされて解けていくのがわかった。
「これからオナニー禁止な? したくなったら、俺に言うこと」
「はい! したいです!」
「え……」
それをきっかけに、部室は、俺のハーレムと化したのだった。
そんな、どうしようもない高校生が悪行を打ち明けても、大学生の隼人は、苦笑しつつも聞いていた。
「隼人さんが、してくれないから悪いんですよ?」
俺がなじると、
「副部長君と両想いになったんだろう? よかったじゃないか」
と言われた。
「案外身近なところに同志がいたんだな。きっと、譲のことを、ずっと見て憧れていたんだろう」
などと言われた。
「副部長のことは、俺は、なんとも思ってない。もちろん、感謝してはいるけど」
「だろう? それは好きってことじゃないのか?」
「隼人を好きな気持ちとは違う」
「僕は、本気になるからだめだ」
と隼人は言った。
「本気になってもいいのに」
「譲みたいに、器用に大勢の面倒を見るとかできない」
「俺だけにしてくださいよ」
「譲は、自分は浮気して僕には、自分一人にしろって?」
「だって隼人は、手を出してくれないから」
「譲を大事に思ってるからだよ」
「俺、女じゃないし、そこまで大事にされなくていいですよ」
「僕は僕をも大事にしてるんだよ」
「まあ、俺は、隼人に挿れたいから、確かに」
「そういうことだけじゃなくて、心の結びつきも大事だって言ってるんだ」
「それだけじゃ物足りないです」
「それだけもなにも、それが足りないんだろう? 譲には」
「そうかな?」
「だからそんなにホイホイ抱くんだろう」
隼人は、俺の肩を抱き寄せた。
「キス、してくれるの?」
俺はねだった。
「しない。譲が、高校卒業するまでしない」
「ええっ、いいよそんなの。俺、もう、経験あるんだから、してよ」
「僕がしなくても、譲にはたくさん、する相手がいる」
「妬いてるの?」
「うん」
「ほんと? だったら、俺、もう、他の人としないから」
俺は平気で言って、隼人からキスを奪った。
隼人と唇を重ねただけで、全身が満たされた。
「すごい……」
「だろ? だから、他の人とするな」
「わかったよ」
とはいえ、潤や昴、副部長や、噂を聞きつけた他の下級生や同級生が、俺にしてほしいと群がってくるのを断ることもできなかった。
「譲兄さんっ……」
「兄貴、して」
「大洗さん!」
「部長、俺もずっと好きでした!」
「大洗、実は俺も男同士でするのに前から興味があって……」
「譲、俺、お前とならやってもいいって思ってたんだけど」
「大洗さん、僕も、お願いします!」
俺は、急にモテ始めた。
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