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トモと昴「リスク&難しい」
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「いや、後処理が面倒だから」
とトモが言うと、
「愛がないな」
と昴が言った。
トモは、そんな非科学的なことを言われ、カチンときた。
「はあ? そういう問題じゃないだろ。逆だろ。愛してるからってやつだろ。感染症とかまずいし」
気分まで萎えた。
「俺は他の奴と寝てないし」
嫌みったらしく昴が言った。
「昨日、高校生と寝たんだろ?」
トモも負けずに言い返した。
「その高校生、するの初めてって言ってた」
だから感染症のリスクはないとでも言いたいのか?
バカげている。
これだから文系の人間は!
「その高校生、ジュン君の知り合いなんだろ?」
ということは、少なくとも潤と関係しているかもしれないじゃないか。
「え? なになに?」
トイレに行ってた潤が戻ってきて聞いた。
トモは、しまった、潤に聞かれた、と思い、無視して昴に説教を続けた。
「あのなあ、そんなこと言ったって、昴は、ジュン君と寝てるじゃないか。それに俺だって、他の人間と寝てきたわけだし。だから」
トモの言葉を聞いた昴の息が、なぜか急に荒くなった。
え?
何に興奮してる?
俺、何か、そんなエロいこと言った?
昴に、説教してやったつもりなのに、性的に興奮されてしまい、トモは戸惑った。
確かに性的な話ではあるけれど。
二人とも、別の人間と寝たことか?
昴の反応が、よくわからない。
いつも予想外だ。
何がツボだったんだろう?
やっぱり、昴も俺も、昨夜、ほかの人間と寝てきたこと?
いや、わからないでもないけれど、
なんなんだ!?
昴が、いつも3Pしようと言ってるのと、関係ある?
そうか、二人でなく、複数な感じだから?
昨夜寝たばかりだから、複数プレイな感じ?
それが、いいのか?
「挿れろよ」
昴が、女みたいな顔の癖に、しかも女役なのに、男っぽく言った。
精一杯の矜恃の、男っぽさなのか、元から、いつもこうなのか。
いつものような気もした。
「あ、ああ」
昴の予想外の興奮につられて、トモもやる気を取り戻した。
それでトモは、いきなりぐいっと突き入れた。
「痛っ!! お前、トモ、それはないだろう!?」
いきなり突っ込んだのがまずかったらしい。
「ごめん、慣れてないから」
トモは動揺した。
「嘘つけ!」
昴は痛そうだ。
「本当だって。男に慣れてないから」
トモも痛い。
また萎えそうだ。
「ダッチハズバンドじゃないんだから、もうちょっと考えろよ」
昴が言った。
「ダッチハズバンド扱いされたいって言ってたから」
トモは、どうしていいかわからなかった。
「それは挿入する側だから。穴に入れられる側は痛いんだよ」
昴が痛さに顔をしかめている。
「どうすればいい?」
トモは聞いた。
「そうだな。とにかくもうちょっと優しく」
「お、でも、中にジェルを塗ってあるんだ?」
「塗ってなかったら救急車で運ばれてるわ!」
「ごめん。ジュン君だと平気だったからさ」
「あいつといっしょにすんな! 俺は初心者様だぞ」
「そんな誇られても。俺だって初心者なんだから」
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