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疑惑
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「トモは、挿入する側だから、初心者じゃないだろ」
「でも、男の経験はないから」
「だから、最初は、やり方教えるために潤を抱かせたんじゃないか」
「あ、そういう意味だったの? てっきり変態で屈折した趣味からかと」
トモは、いったんペニスの先を抜いた。
まあ、それにしたっておかしいけれど。
自分が、俺に教えろよ。
もしくは、二人で研究して開発しあえばいいのに。
それが楽しい過程なんじゃないのか?
昴に言ってやりたいことは、たくさんある。
「昴兄さんは、変態ですよ」
制服を脱いで上半身裸の潤が、アメリカンドッグをかじりながら言った。
「潤、行儀悪いぞ。中途半端な裸でやらしい食べ物を舐めたりして」
「行儀悪いって、そこ?」
立って食べてるとか、着替えないとかではないんだ?
「お腹すいてたんだよ」
「ケチャップ舐めるなよ。お前がやると、やらしすぎ」
「食べ終わったら、ちゃんと全裸になるから、待ってよ」
ちゃんと全裸って。
「俺にも食わせろ」
「やだね。トモさんに食べさせてもらえば?」
「トモのはそんなに太くない」
「いや、そういうことじゃなくて。あと二本あるから」
「今食べたいんだよ。かじらせろ。お前が人に見せびらかしながら食べてるのが悪い」
「えー、やだー」
「フランクフルト咥えさせるぞ」
「食べ物?」
「食べ物以外に何があるんだ」
「都市」
「咥えさせるって言ってるだろ」
「しょうがないなあ、少しだけだよ?」
潤はアメリカンドッグを歯で串から抜いて、串をゴミ箱に捨てると、歯で咥えたまま近づいてきて、親鳥のように昴に食べさせた。
変な兄弟だ。
トモは見ていると変な気分だった。
この二人を見ていたいような。
「俺は、単なるオカズで、あんたらが本当のカップルなんじゃないのか?」
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