アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
深謀遠慮
-
潤と昴がはっとしたように互いの近づいた口元を離した。
「違うよ」
「まさか」
二人が同時に言った様は、逆に怪しかった。
「そんな、ねえ?」
潤が、昴に言うと、昴も
「うんうん。そんなこと考えたこともない。キモいわ、潤とそんなん……」
と言った。
「あれ? 昴とジュン君って、てっきり近親相姦兄弟かと思ってたんだけど違うの?」
「違う違う、相姦なんて、ありえない」
「俺は、昴に犯されてるだけだよぅ」
「潤、俺を鬼畜扱いすんな。実家にいる鬼畜どもといっしょにすんな」
「どこが違うの? 全然違いがわからないけど」
「あいつらは毎週犯す」
「昴兄さんは毎日犯す?」
「違うだろ。毎日なんてしてないぞ」
「嘘だあ、最初なんて、毎日三回やられてたんだよ?」
「鬼畜だな……」
「ほらぁ。はたから見たら、昴兄さんもそう見えるんだって」
「最近はしてない」
「トモさんが恋人になってくれたからね」
「その前から」
「片思いの恋わずらいだったんでしょ?」
「恋わずらいなんかじゃねぇっ」
「トモさんとしたくて仕方ないくせに、言えないもんだから、俺をけしかけて、トモさんと寝た俺を舐めるって、屈折してるよね」
「いや、それが、俺に男慣れさせるためだったらしいんだよ」
トモが言った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
105 / 252