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トモと昴と潤「藤木君」
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トモは言った。
「でも俺、けっこう聞かれるんだけど、昴のこと女の子から」
「俺トモにしか興味ないから」
昴は、つっけんどんに言い放った。
「結局、そういうことだろ? 俺がイケメンとか言って、お前がいじけるの面倒だからやめろよな。自分で美形なの隠しといて、俺は暗いからモテないとかブツブツひがむの持ち上げるの面倒だからやめてくれる?」
トモは言ってやった。
「あー、昴兄さん、屈折してるから」
潤が笑った。
「でさ、俺のこと恋人がいるのに合コンにいく浮気者扱いしといて、何、自分は、他の奴を食ってやった? しかも弟の恋人? どんだけ性格悪いの?」
トモは昴をいびった。
潤が慌てて打ち消した。
「待ってよトモさん、俺の恋人じゃないから」
昴が不審そうな顔をした。
「え、違うの? でも、向こうは、潤のこと好きって言ってたし、潤のすごいエッチ写真持ってたんだけど。潤が送ってきたって、その子、興奮して、すっとんできたんだけど」
潤が言った。
「藤木って名字でしょ? その人」
「そうそう。あ、やんないならロープはずして」
昴が言ってきたがトモは
「やだ。ムカついてきたからはずしてやんない」
と答えた。
「潤、はずしてよ」
昴は潤に頼んだ。
「藤木さんと寝たの?」
潤は聞いた。
「そうだよ? だって、向こうが、すごい興奮してたから。無理やりじゃないよ」
昴は言い訳した。
「兄だって言ったの?」
「普通、兄だと思うんじゃない? 表札大洗だし」
「大洗だけじゃないだろ」
「あ、そうだね」
昴は、適当に佐藤という名字も使っていたので表札に佐藤と出ていた。
大洗という名字が珍しいので嫌っているためらしい。
「ああ、そうだった」
「誰だよ、その藤木って」
トモは兄弟の会話に割って入った。
「潤の知り合い」
「上級生です」
昴と潤が答えた。
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