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加害者の昴
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「そうだったんだ?」
潤は、やっとのことで、と言った感じで、相づちを打った。
「そうだろ? 潤に声かけたら、潤は、相手をかばっただろう? それか、事態を隠すか、女装してる時だったら他人のふりするだろうし」
昴は、うじうじと言った。
「うん、まあ、たぶん」
潤は否定しなかった。
「だろうな。俺、潤にあんまり信用されてないことわかってたから」
昴が寂しそうに言った。
それはそうだろう。
毎日犯すような相手をなんで信用しなきゃいけないんだ。
まったく昴は鬼畜変態野郎だ。
トモは潤に同情した。
「潤と二人がかりだったら、そいつのことボコボコにしてやれただろうけど、肝心の潤が、敵側について、俺をボコボコにする可能性だってあったから」
当然だ。
ジュン君がそうするのは当然だ。
昴なんて大馬鹿野郎だ。
「さすがにそれはないよ」
ジュン君は、昴に甘すぎる。
こんな奴、ボコボコにしてやれ。
「でも、相手に俺がやられても傍観してるだろ?」
あたりまえだ。
「それもないよ。昴兄さんを助けるよ」
バカだなジュン君は。
なんで、自分を犯すような人間をかばうんだ?
そうか、変態兄に洗脳されてるのか。
いつもいっしょに暮らしているんだからな。
「本当かな。だって、俺、加害者だぜ? 潤から見たら」
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