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近親 caution
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「だからって、無理やりとか、子どもの頃とか、わけもわかってない未成年の年下にとか、悪いことだよ。無理やりは、何歳になってもだめ」
「そっか。瑶もそんなこと言ってたな」
「誰だよ、ヨウって」
「ひみつ! じゃあ、俺、悪いことばっかりされてたんだね?」
「そうだよ」
「昴兄さん、悪者だね!」
「俺は、反省してるからいいの!」
「本当に?」
「だいたい潤だって、誘ってくるくせに、ずるいぞ、俺のせいにして」
「だって、昴兄さん、ずっとフリーだったからさ。お互いステディの彼氏もいないし、いいかなあって。兄弟でしたらだめって知らなかったし」
「二人とも彼氏持ちになったから、じゃあ、もうなしだな」
「ねえ、トモさん、どうして兄弟とだけだめなの?」
「兄弟だけじゃないよ、近い家族関係では、したらだめなの!」
「近いって親子とか?」
「うん」
「でも、譲兄さん、叔父様に犯されてたよ?」
潤が言うと、昴が、びくりと反応した。
「はあっ!? 何それ! キモい! 俺絶対実家帰んない! よかった逃げ出して! キモっ! なんだよそれ!」
昴は混乱しだした。
「俺も犯される! うわぁぁ!」
「大丈夫だよ、昴兄さんは」
「わかんないぞ、あいつらのことだ。いつ俺を犯しにくるかわからない」
昴は、ガタガタ震えた。
「来ないよ。落ち着いてよ」
潤がなだめた。
「ジョー兄さん? おじさま?」
「あ、うん。昴の上にもう一人兄がいるの」
「おじさま?」
「あー、その、だから、いや、なんでもない」
「やめろ。そんな話するな! トモに言ったらだめだ」
「言ってないよ」
「昴、ロープはずすぞ」
トモはロープが心配になってきて、はずそうとしたが、
「やめろよ、さわるな!」
とさわらせない。
「そんな奴らと血がつながってるなんて、おぞましい。なんなんだあいつら」
「昴兄さんが思うほど、実際はキモくないと思う」
「キモいよ!」
昴は反論した。
「そりゃ、お前はあいつらが、実の兄でも父でもないからな。でも俺にはキモいんだよ!」
「ああ、そういうことか。わかった。昴は案外正常なんだな。近親でどうこうがキモいという感覚は、あるんだ」
「俺は、潤と違って、やってねえ! 誤解すんな! 鬼畜どもとも違うぞ!」
「わかったよ。それはいいから、ロープとかせてくれる? いいよね?」
トモは聞いた。
「いやだね。俺の身体に触るな」
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