アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
まさか
-
トモは、混乱しているらしい昴を心配して言った。
「身体には触らないように、ロープをほどいてあげるよ」
「やだね」
昴は、拒んだ。
「じゃあ、どうしてほしい?」
「犯せよ。無理やりトモに犯されたい。トモだって、さっき、そう思っただろ?」
「え?」
「俺のこと、弟や弟の友達を無理やりやってる鬼畜野郎だと思ったんだろう?」
「うん。昴は変態鬼畜野郎だね」
「だったら、俺のこと、やれよ。俺は、罪のない弟を犯す鬼畜兄なんだから。しかも一昨日は罪のない高校生を悪の道に引きこんだ。そして、トモも」
「そうだね。でも、ロープといてあげるよ。でないと俺まで鬼畜になってしまうから」
思うことと、本当にすることの間には、へだたりがあった。
思うだけなら、いくらでもひどいことができたが、実際、恋人を前にして、ひどい仕打ちなどできないとトモは思った。
しかも、昴は、今、少し混乱している。
実家のことや、自分の秘密が他人であるトモにばれて、錯乱状態なのかもしれない。
そんな不安定な状態の人間を、さらに追いつめるようなことをしたくなかった。
「いやだ。俺を罰してほしいんだ」
「なぜ?」
「俺は潤に対する行為がやめられない変態だから」
「やめられるよ。俺が可愛いがってやるから」
トモは、昴を励ました。
「兄さんは、普通の行為だとだめなんだよね」
潤が言った。
「じゃあ、ジュン君やってみてよ」
トモは、昴をどう扱ったらいいかわからなくなって、潤に助けを求めた。
「ええ?」
潤は少し迷っていたが、学生鞄から、何か取り出して、準備しだした。
「学生鞄から、大人の玩具が出てくるって、どういうこと?」
トモが聞くと
「ああ、実家から来たから」
「うそつけ、いつも持って行っているくせに。学校で、やってんだろ」
昴が従弟に憎まれ口をたたいた。
「まあまあ」
「おい、まさか俺に挿れるんじゃないだろうな?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
119 / 252