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瑶と正木「正木の詮索」
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「寝てるっていうのは、性的な意味で?」
瑶の父である正木が、瑶に問いただした。
「うん」
「そんないかがわしい友達の家に泊まってきたのか!」
正木はあきれて嘆息した。
「あ、いや、僕は大丈夫だよ」
瑶は慌てて言った。
「で、お前も、やったのか? その友達と」
「まさか! 僕は、なんにもしてないよ! そこまでは、してない。するわけないじゃない! 僕が、そんなこと!」
「そこまでは? じゃあ、なんで、変な質問した?」
「あの、だから、大人から見て、僕とか、どう見えるのかなって。大人とも寝てるらしいんだ、その友達」
「嘆かわしいな。高校生なんて子どもに」
「だよね」
「いろんな人間がいるから、気をつけろよ。俺も、高校生の頃、先輩におそわれたことがあってなあ」
「え?」
「やっぱり、お前、あやしいな。何かあっただろう? すごい食いつきようだぞ?」
「なんにもないって。で、どうなったの?」
「その友達と寝たんだな?」
「僕のことはいいから、その話聞かせてよ」
「いや、話すほどのことでもないし、お前に聞かれるまで、忘れてたくらいだ」
「そっか」
「何か悩みでもあるのか?」
「悩みってほどでもないんだけど。あのさ、あの、友達がさ、兄さんと寝てるんだって」
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