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潤と譲と夏目「兄弟の秘密」
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「その後も?」
譲の彼氏である夏目医師が、譲と潤の兄弟が、今でも関係していることについて、問いただした。
「うん」
譲は、さすがに、相手になんと言われるのか、心配そうにうなずいた。
無理もないよな、つい最近まで、気持ちの行き違いで、長い間、会えなくなっていたんだから、と潤は思った。
双方、慎重にならざるを得ないよな、と思った。
それに、確か、仲違いしたのは、兄弟関連のことだったよな。
夏目さんの弟と、譲兄さんが同級生で、同級生に目撃されて、ショックを受けた同級生が、譲兄さんに絶交を言い渡して。
それで、兄弟仲良かった夏目さんとも会えなくなったとかなんとか。
「それは、いつまで?」
夏目の問いに、潤と譲は、顔を見合わせた。
言っていいのかな?
「最近まで?」
夏目は、こわばった表情で重ねて聞いてきた。
「言ってなかったっけ?」
譲が尋ねた。
「子どもの頃の話は聞いたけど。まさか、今も?」
夏目は、明らかに、動揺しているようだった。
「やめようとは思ってるよ。隼人と付き合いたいから」
譲は、夏目の顔色をうかがいながら、言いわけした。
「僕も、譲と、付き合うつもりだったけど、今、それ聞いて、ちょっと」
夏目は、困ったような口ぶりだった。
「ちょっとひいた?」
「引かない方が、おかしいだろ」
夏目は、イラっとしたように言った。
少し怒っているのかもしれない。
「そう? かな」
譲が、あいまいに言った。
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