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瑶と潤と譲「血液検査」
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「大洗さん」
看護師が血液検査のゴム管を潤の腕に巻きつけながら言った。
「はい」
譲が答えた。
「あ、お兄さんじゃなくて、潤君」
「はい」
「このあとすぐに先生の診察ありますから、一階の診察室の前で待っていてください。それで入院したほうがいいかどうか、先生と潤君が話しあって決めますから」
「血をとるの? うわーん、こわいよぉ」
「ちょっとだけですよ、一本だけ。チクっとするだけだから。はーい、親指中で手をグーにしてー、ぐっと握っててくださーい」
「えー、やだー」
「潤、いつも尻にぶっといの挿してるくせに、そのくらいでびびってんじゃねぇ」
「兄さん……」
「すぐ終わりますからねー、じっとしててねー」
「あぁぁん……いやぁぁん……入ってるぅぅ」
「潤、エロい声出してんじゃねぇ」
「はい、もう手は開いていいですよー」
「死んじゃう……ねえ、まだ?」
「死なねぇよ、これくらいで」
「もう少し、今半分くらいですよー。あとちょっとですよー」
「死ぬ……」
「もうちょっとだからねー」
「早く終わって……」
「はいっ、終わりましたー。ここ押さえててねー」
「死んじゃう……」
「気分悪いですか? じゃあ、気分よくなってからでいいですから、下に降りてきてくださいね」
看護師は去っていった。
「瑶……来て」
「潤、検査苦手なの?」
「うん……こわい」
「でもよく頑張ったねぇ」
「うん、頑張った」
「潤、少し休んだら、下行くぞ」
譲が言った。
「うん、待って、まだ無理」
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