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潤と瑶「勉強」
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高校のクラスメイトで、潤の恋人の瑶(よう)が見舞いに来た。
「潤、元気だった?」
「うん。今日いいことあった」
「なあに?」
「ふふふ、教えない」
潤は、夏目とエッチしたことは、瑶には言わないでおこうと思った。
「えー、なに? 教えてよ」
「ないしょ」
「ふうん。なんか、あやしいなあ。またエッチなことじゃないだろうなぁ? まあいいや、勉強、する?」
「うん。いいよ。しよ」
「潤が言うとエッチしよ、みたいだなあ」
「違うよ。教えて、今日やったとこ。真面目に勉強するから」
「うん、いっぱい進んだよ」
「やっぱりなあ。自分でも解いてみたんだけど、全然わからなかった。この問題」
「自分で解いたの? 潤にしては偉いなあ」
「うん? 解答うつした」
「なんだぁ」
「解答みても、わからないって、俺って終わってるよな?」
「そんなことないよ。ファイト! えっとこれはね、この公式を使うの」
「公式覚えてないもん」
「それは覚えてよ」
「覚えられない。興味ないもん」
「覚えるの! 公式使うと楽なんだから」
「問題解かないのが一番楽」
「でも解けると達成感あるよ」
「勉強嫌いだなあ」
「勉強楽だよ。仕事より楽って、父さんが言ってるもん」
「勉強より大変な仕事って、どんだけつらいんだろ、やだなあ。大人になりたくないなあ。仕事したくない」
「できるようになると楽しいよ」
「セックスのが楽しいなぁ」
「公式見ながらでいいから解いて」
「答え見ながらでいい?」
「どうしてこうなるか、わかる?」
「公式に当てはめるんでしょ?」
「計算、わからないとこない?」
「全体的に、いやな感じ」
「どこがわからない?」
「最初から」
「そんなことないと思うよ?」
「うん、そうだな。この辺がわからないかな?」
「アナルに突っ込むよりは楽だと思うよ」
「なんだよいきなり」
「この辺の問題解いてみて」
「前やったところか。ああ、これわからないんだよなあ」
「どこが?」
「なに? この記号」
「えっ、そこ?」
「うん。実は、よくわかってない」
「ええぇ。じゃあもっと前だ。この辺から解いてみて」
「あ、そうか。これはわかるよ?」
「そう? じゃあこの辺」
「うーん、いやな感じだなあ」
「はぁ……時間かかりそうだね」
「でもこれが解ければ、さっきのも解ける?」
「うん」
「あぁ数学は人生と同じだね。どこかでつまづくと、わからなくなって、苦しむ。そして、いつか、つまづいたところまで戻って、やり直さないといけなくなる」
潤は、ぼやいた。
「それが今なら、よかったよね。一生気づかない人もいるから」
「俺、まだ、どこがわからないのか、わかってないよ?」
「うん、それがわかったら、半分できたようなものだよ」
瑶が言った。
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