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俺が噂の狂犬 恋夜様
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「よえぇなぁ」
男が呟いた。
背が高く、髪を赤に染め
耳にピアスを7個開けて、今時珍しい短ランとボンタンを履いて仁王立ちしている。
その場所は、1年の男子トイレ。
彼の足元にはざっと11人のガタイのいい不良たちがのさばっていた。
上履きの色からして3年だろう。
彼の名前は伊崎 恋夜(イザキ レンヤ)
通称、狂犬
中学の頃から強面な顔とその背の高さと筋肉質な身体を駆使し、中1にしてその中学校1強くなったという....
まぁ、ここらじゃ有名な話。
そんな男が、ここ...霧雲第一高等学校。
元男子校のボンクラばかりが集まる偏差値30に満たない、いわば社会にしてみれば迷惑な連中が通う高校。
教師なんていていないようなものであった。
「....楽しくねぇや。」
恋夜は唾を吐き捨てると
血だらけの男子トイレから堂々と出ていった。
彼は、日常に退屈していた。
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