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とあるサイト
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実哉と2人で教室を出て、寮に向かう途中の校舎の廊下…
実哉と並んで歩いていた。
「実哉様、亜芦様、さようなら」
「さようなら」
何故かすれ違う人達に挨拶をされる…
………?
俺、なにかしたかな?
そして、ふと聞こえた会話…
「金髪の亜芦様も素敵だけど白銀髪の亜芦様も素敵だよね」
「だよね」
「ほんと、あのサイト最高」
「柚真様と徠楠様のカップルもいいけど実哉様と亜芦様のカップルもいいよなぁ」
「俺のスマホの画像ファルダーとか天国だよ」
…………。
えっ、何…どゆこと!?
俺の髪の色とかバレてるの!?
それにカップルって…///
うん…なんか色々と疑問が…
亜「…実哉」
実「なんや?」
亜「…俺の髪の色ってバレてるの?」
そう聞くと、実哉は一瞬真顔になり…
実「なぁ、亜芦ww」
亜「…?」
実「亜芦、夏休みの間、自分がどういう姿で寮の中歩いっとたか覚えとるか?ww」
どういう姿?
そりゃ…
亜「…ジーパンにパーカーとかジャージにパーカーとか」
実「服やなくてwwこっちww」
そう言って、実哉はスッと腕を伸ばしてきて俺の髪をサラッと梳く。
髪?
あっ…
そういえば染めてなかった…
だからか…
いや、でも…
亜「…寮が違う人は知らないんじゃないの?」
実「あー、それはな…」
実哉はスマホを取り出して、何かを打ちこむ…
実「ほれ、見てみ?ww」
実哉が俺の方に画面を向けてくる。
そこには…
亜「…魔美谷学園裏サイト?」
裏サイトって…
色々と学園にまつわる話とかが記されていた。
実哉下の方にスワイプをする。
そこにはいくつかの項目があった。
生徒全員のプロフィールって…
いいのか…
そして、1つの項目に目がいく。
亜「…写真集?」
思わず、怪訝な顔をして実哉を見る。
実「せやでw」
実哉は写真集の文字をタップする。
そこには…
………。
何これ…
いや、うん…色々と分かったけどさ…
写真集の文字をタップしてひらかれたページには色々な人の名前がのっていた。
とはいっても有名な人ばかりで…
生徒会の人達の名前や風紀委員の人達…
各学年で有名な人達など…
もちろんというべきなのか、ユーとイクの名前ものっていた。
ユーとイクに関してはカップルコーナーとかいう変な項目の中に『柚真様&徠楠様』と表記されていた。
そして、俺は見つけてしまった…
何故、見つけてしまったんだろ…
まず、個別コーナーに俺の名前を見つけた。
実哉の名前もあった。
更にカップルコーナーに『実哉様&亜芦様』の表記が…
そして、もう一つ見つけた。
グループコーナーという項目に『柚真様、徠楠様、実哉様、亜芦様』…
他には生徒会、風紀委員の表記もあった。
なんだろう…
分かったんだけどね…
分かりたくない…
実哉が俺の名前をタップした。
ズラリと俺の写真が表記される。
そして、それら1枚1枚に値段が…
それも結構なお値段でいらっしゃる…
実「亜芦、結構隠し撮りされとるで?ww」
寝ている時の写真、ご飯食べている時の写真、寮の廊下を歩いている時の写真など…
髪の色が…
亜「…実哉だって撮られてるんでしょ?」
実「んー、せやけど…w」
実哉が戻るをタップして、自分の名前をタップした。
ズラリと実哉の写真が表記される。
俺と同じようにご飯食べている時の写真や体育の時の写真などと色んな写真が出ていた。
そして、気付く…
亜「…全部、カメラ目線?」
実「せやでw結構、分かりやすい感じで撮ってくるけんなぁww」
そんな、分かりやすいのかな…
なんで俺は気付かなかったんだろ…
実「あと面白いのもあるで?w」
亜「…面白い?」
俺は小首を傾げて実哉にたずねる。
実哉はスマホを操作し俺の方に向けてくる。
右上の端に…
魔美谷学園裏サイト>写真集>カップルコーナー>実哉様&亜芦様
カップルコーナー…
俺と実哉が写った写真がズラリと並んでいた。
もちろんというべきなのか、実哉はカメラ目線。
実哉は一度スマホを自分の方に向け、操作をして俺の方に向けた。
………。
亜「…な、ちょ、っ////」
実「亜芦、何言っとるか分からへんでwwそれに顔赤いで?ww」
絶対おかしいって…
表示されている写真…
その写真に見覚えがあった。
絶対、昨日のだ…
エレベーターの中でキスをする俺と実哉…
実哉はカメラ目線で…
幸いというべきなのか、ギリギリ俺の顔が見えない。
実「この写真、亜芦の顔を隠すの必死やったんやで?ww」
亜「…えっ?」
実「これ普通に撮られとったら亜芦の顔まる見えやで?ww」
亜「…っ!?」
実哉が俺の顔が見えないように隠した…?
実「亜芦のええ顔を見るのは俺だけでええんや」
スッと実哉が顔を近づけてきて触れるだけのキスをしてくる。
亜「…ちょ、実哉///」
俺は赤くなった顔を隠すために実哉にギュッと抱きつく。
そんな、俺に実哉は頭を撫でてくる。
実「なぁ、亜芦。いちよう、いうけどここ廊下やで?」
廊下?
廊下って廊下だよね?
実「いつもの部屋やないで?ww」
全身の熱が上がっていく感覚がする。
実「亜芦、耳が赤いで?w」
スルッと実哉が耳を撫でてくる。
亜「…ん……ぁ…///」
実「亜芦ww」
亜「…今のは何でもない!!///」
バッと顔を上げて実哉を見る。
実「はいはいw」
スルッと頬を撫でられ、そのまま実哉の顔が近付いてきて…
亜「…えっ?」
ギリギリのところで実哉がキスをするのをやめた。
実「そんな顔せんでや、亜芦wwあとでいっぱいキスしたるけん、な?wここは廊下やしww」
亜「…あ、うん………っ///」
俺、今何をしようとしたんだろう…
それもまだ人がいる廊下で…
恥ずか死ぬ…///
亜「…寮、戻ろう//」
実「せやなww」
俺はグイッと実哉の袖を引っ張り寮へと急いだのだった…
魔美谷学園裏サイトの1番下に…
提供者…魔美谷浩司と記されているということも知らずに…
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