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【訪問】――成り行きで、おとなりさん家を訪問する事になった。
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この近所に住んでいる外国人はおとなりさん以外に聞いた事がない。
名簿にある、この『ライアン』という人はきっとおとなりさんだ。
けど、外国人なのにわざわざ自治会に入ってるなんて……変わってる。
もしかして、ここって自治会強制なのかな。
……それにしても、本当に何なんだろう、あの人。
まだ若い感じはするけど、もしかしたらすでに結婚していて、奥さんと子供がいたりして。
もしそうなら、奥さんが自治会に登録したのかもしれないな。
おとなりさん、あれだけイケメンだから、きっと奥さんも美人だろうな。
美人妻か……見てみたいな。
色々詮索したり美人な奥さんを妄想しながら靴ヒモを結ぶ。
奥さんが出てくると良いな、などと期待を膨らませて回覧板を脇に抱えて玄関のドアに手を伸ばした。
――え?何でドア……
その瞬間、勢い良くドアが開いて俺は前にグラリと倒れた。
――あ、ヤバい。
コンクリートに顔面から突っ込むな、と覚悟を決めた時、何か違う物にぶち当たった。
「びっくりしたー、なんだ優か」
「……父さん?」
ぶち当たった相手は父さんだった。
父さんの胸に埋もれたまま声を聞いて、父さんだと確認した。
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