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揺らぐ。
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「ヤじゃないよね?…………梓季は、男が好きだろ?」
混乱を通りすぎて頭が真っ白になる。
唖然とするオレを見てゆっくりと上がる口角。
…あぁ。
いつからバレてたんだろ。
この部屋には誰も連れ込んでないのに。
ゆるゆると布越しに与えられる刺激に意識を引き戻され。
「なん………っで。」
「それから……、
ぐっ、と数センチのところまで近づいてきた顔。
びくっとのし掛かられた体が揺れた。
オレの問いかけを無視するように囁かれる。
紛れもない事実。
梓季が僕を好き、ってことも知ってる…。」
語尾が触れた唇の隙間に吸い込まれた。
今、自分が耳まで真っ赤なのがわかる。
めっちゃ、あつい。
溶けて消えちゃいたい。
こんな思い、したくなかった。
オレだけの中に閉じ込めておきたかった。
このまま流されたらいけない。
わかってる、頭では。
なのに、入り込んでくる舌に抗えない。
ぎゅ、っと目をかたく閉じた。
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