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顔。
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「なァに?そんなに好き?僕の顔。」
こて、っと首を傾げた琉依。
妖艶な笑み。
無意識か、確信犯か。
固まったオレにジリジリ近づいてくる。
顔が熱い。
「もう、こそこそ見なくていいんだから、
好きなだけ見ればいいのに。」
「っ!…こそこそって、人聞きわりーな。」
見てたけど。
琉依の仕草はなんかきれいで。
いつも見てた。
それにしても。
主導権は琉依なんだなぁ。
と改めて思ってしまう。
「…次の範囲やりますよ。」
「付き合い始めってもっと甘いかと思った。
カテキョみたいな典型的なパターンには、
梓季はノってこないんだね。」
「どこのドキドキ少女マンガだ。アホか。」
「片想いされてた時の方が、
梓季がドキドキしてたとか……なんかヤだ。」
「違うドキドキはあるぞ。」
「…?」
テキストを開き、ペンをとる。
ちゃちゃっと重要語句にマーカーを走らせ。
琉依の横に移動して座る。
「年下とやらしいことしてんのがバレないかな、
っていうドキドキ?
まさかお前連れてラブホとか行けないし。
必然的に家だし?オレ声でかいし。」
一気にペラペラ喋る。
テキストを琉依の前に置き。
クスクスと堪えきれず笑いだした恋人を小突く。
クククっ、と止まらないらしい様子。
「チキンすぎだろ…梓季。」
「一番厄介なのが居るだろーが。」
「……………兄さん?」
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