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話そう。
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二人でベッドに横になった。
さすがにちょっと狭い。
いくら自分が小柄とはいえ。
結局、あれから。
オレがどうしても見たい番組があって。
ぐだぐだしていたら。
気付けば日付が変わっていた。
「明日も部活あるんだろ?」
「ちょっと夜更かししたくらいじゃ、
タイムは落ちないよ。僕、まだ若いから。」
「お前な…オレもまだ21なんだけど?」
ちょっと心外。
オレだってまだまだ若い。
15と比べたら。
うん。まぁ。
比べないでほしいわ。
「あぁ。そういえば、聞きたいことは?」
「いや…別にいいよ。」
「…………嫉妬は、ガキっぽいと思ってんの?」
月明かりが入るように。
レースカーテンだけ閉めた。
薄明かりだから。
琉依の表情はよくわからない。
でもなにも言わない。
肯定の意味だと受け取る。
「時間は戻らないでしょ。どうにもならないし。
聞いちゃったら、絶対がまんできないから。」
深く息を吐き出す。
「じゃ、我慢できなくなれば。
それに…全部聞かせろってお前が言ったしな。
ちゃんと全部聞けよ?」
琉依に覆い被さるように。
鼻先を首筋に擦り寄せた。
ぴく、と反応を見せられ。
「………螢が男しかダメってのは知ってんの?」
「昨日、梓季との話してる時に言ってたよ。」
「あぁ、そうだったっけか。じゃぁ結構知ってんだな。」
琉依の耳朶の後ろ辺り。
強く吸い付いた。
小さな痛みに琉依の喉が上下する。
「ちょっと…、付けちゃダメでしょ。
学校で見つかったらどうするのさ。」
咎めるにしては弱々しい声。
ちょっと嬉しそうにも聞こえて。
ふっと笑ってしまう。
「琉依が中学に上がって、しばらくしてから、
螢には理由を話してやめようとした……けど。」
ふぅ、と変なタイミングで深呼吸した。
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