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殴りたい。 side 琉依
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窓の外が明るくなってきた。
梓季の体をキレイにして。
自分も風呂から上がってきたばかり。
後処理の最中はまだ。
梓季も何となく起きてたけど。
かわいー寝顔。
いっぱい泣いたから目尻が赤い。
実は、まだシたかったけど。
お腹壊したらかわいそうだしね。
「……僕も寝よ。」
ちょっと狭い。
抱っこして眠るにはいいかな。
寝てるとほんと。
歳上には見えないね。
柔らかい梓季の髪を弄りながら。
微妙に隙間が開いた唇に。
ちゅっとキスを落とす。
「……おやすみ。」
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チュンチュン…(←鳥のさえずり的な)
ゆさゆさ。
つんつん。
ちゅ。
「……琉依。」
「起きた?僕、学校行くからね。あ、まだ起きると…」
「いっっっ、てぇ……。」
「あーあ。兄さんに頼んでおいたから、送ってもらいなよ。」
「梓ー季ー、起きたぁ?おーはよぉ。」
「兄さん、ノックしろよ。」
「えー、めんどくさぁい。わ、梓季やらしーそのカッコ。
琉依の着たらそんな大きいんだぁ…ちょーミニみたい。」
「は…?って、なんで上だけ!?ちょ、琉依!」
「朝練遅れるからもう行く。…兄さん後よろしくね。」
「…そんな怖い顔するくらいならさァ。
最初から加減してヤりなよねー…、バカな弟よ。」
「は?え!?自分で行くし…じゃなくて、オレの服。」
「はい、服。下着もねー。取りにおいでよぉ。」
「……琉依、何考えてんだよ。」
「んー?俺に任せる神経がわかんない、ってことぉ?」
「…昨日、あんなに嫌がってたのにな。」
「色々あるんじゃなーい?思春期だしぃ。って、……
何その隠し方ぁ。かわいすぎ、裾ひっぱっちゃって。」
「いいから、下着から手ぇ離せよ、履けねぇだろ。」
「ふふ。手伝ってあげるー。」
「やめろ、ばか!捲んな!螢、調子のんなっ。」
「だって任されたしぃ。琉依が今日は許す、って♪」
「どんな取引してんだよっ、わ、マジやめ…っ。」
「早く着替えないと遅刻だよぉ?」
「腰に巻き付くな、いてぇんだよ、マジで!」
「……ふふふ、梓季に触るの久しぶりだぁ。」
「きもい、螢…。パンツ履いてからにしろよ。
もう、なんなんだよお前ら。」
てくてく。
てくてく。
「あ、あの、市原センパイ!お、おはようございます!」
「おはよう。朝から校内清掃?えらいね。」
「は、はい!ありがとうございます!
えと、ぶ、部活、がんばってください!!」
うーん、一個下かな。
走って行っちゃった。
すごいキャーキャー聞こえる。
王子さまみたいに。
笑ってあげてるわけでもないのに。
何がいいんだか。
まぁ。僕にはどうでもいいけど。
内申点のためとはいえ。
朝練とかめんどくさ。
さすがの兄さんも。
授業あるし襲わないだろうけど。
兄さんのあのムカつく顔。
キレイ過ぎるから余計ムカつく。
全部解られてるのもムカつく。
梓季が兄さん離れ出来てないのもムカつく。
一回殴ってみようかな。
うん。そうしよ。
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