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晒け出す。 side 琉依
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「んー…っ。」
何か言いたげな南の口内で指を止めた。
「何さ。」
「やっぱ、シャワーは浴びさせろ。汗かいた、今日。」
南の目が部屋についているシャワールームに向く。
「ダメ。怖じ気づいたの?」
「ちげぇよ。マジ…汚ねぇから、頼む。すぐ戻る。」
珍しく弱々しく頼んでくる南に、加虐心がむくむく芽を出す。
ニィ、と悪戯に口角を引き上げまた親指を突っ込む。
舌を撫でてから上顎の凹凸を擽ると、
涙を浮かべた南の目が細まって長い睫毛がふるふると揺れる。
「いいよ。僕がナカまで洗ってあげる。」
大人しく受け身な南が瞳を悔しげに揺らす。
プライドが高い南には屈辱的だろうね。
だからこそ、愉しくてたまらないんだけど。
「ぅ、ん…っ。はっ、ぁ…苦し、」
「結構そそるね、南の泣き顔。かわいいよ。」
指を抜いてやり、南を起こしてやる。
そのまま手を引けばちゃんとふらつかずついてくる。
上気した頬が色白な肌に映えて。
「こんなデカいの抱けんのか、お前。」
「ふふ、心配ないよ。恋人以外には優しいし、安心して。」
ああ、我ながらヒドイ。
南の気持ちを牽制するようなセリフを吐いて、
それでもこの先の行為をやめる気はさらさらない。
兄さんたちの二の舞になるのかもしれない。
でも、どうせ道連れにするなら南がいい。
「…………優しくとか、好みじゃねぇ。」
「あれ、南も、…………ん。」
シャワールームに入って扉を閉めた瞬間。
引っ張られてちゅ、と唇が合わさる。
自分から誘うように服を脱いでいく南を眺め、薄く笑った。
僕も脱がされていくから従って。
シャワーが捻られると、まもなくして湯けむりが上がる。
裸のまま抱き付かほんの少し上目遣いで見つめられ。
「恋人と比べるな、なんて女々しいこと言うつもりはねぇ。
でも、抱くなら今はオレだけ見てろ。」
「ヤキモチ?」
「勘違いすんな。」
「あぁ、やっぱ僕、兄さんと兄弟だね。」
「あ?今さらかよ。」
「うん、認めたくなかったしね。」
「…………優しくなくていい、好きなように抱け。」
お前になら何されてもいいよ、と囁かれ。
罪悪感じゃなく充足感が込み上げてくる。
兄さんより酷いな。
ホントは南とはしないつもりだった。
余計に泥沼になるのは目に見えてるし、
この実に奇妙な関係の輪をさらにこじらせてしまうから。
でもやっぱり、ガキだな、僕も。
不安と焦りと異常な嫉妬は思ったよりも厄介で。
正直なところキャパオーバーで行き場を失ってる。
「愛してるって言われるより、愛を感じるねそれ。」
誤魔化すみたいに言ったけど、南には全部バレバレだ。
さっきの須藤さんとのやり取りだって、
苦手っていうのは嘘じゃなさそうだけど、
所詮この流れに持ち込む伏線。
に過ぎなかったんじゃないかと勘繰ってしまう。
「愛してる、は受け取れねぇだろ?」
挑戦的に言い放つ南がくくっと笑う。
一度離れて俯き気味に南が頭からシャワーを浴びる。
頬や首に張り付く髪すらも美しさの引き立て役で。
「受け取って欲しい?ペットにならしてあげるよ。」
水が滴る髪の隙間から南の冷めた視線が覗き。
シャワーを弱めてやり、引き締まった背中を撫でる。
「飼い犬を噛むようなペットで良けりゃな。
おい…っ、髪洗うまで待てよ。」
「洗ってイイよ。体洗ってあげるから。」
肌、真っ白…と呟いてボディソープを手に取る。
背中から腰、脇腹を這い上がって乳首を撫でる。
違和感があるのか髪を洗うのはもう諦めたらしい。
「気持ち悪い?……後でいっぱい舐めてあげるね。」
「お前の、発言が気持ちわりぃ…っ、ん。」
頭を出す突起をゆるゆると指の腹で捏ねる。
ボディソープを手に足して尻を撫で割れ目を探る。
南に壁に手をついて尻をつき出すような体勢にさせると、
羞恥からか俯いたまま髪で顔を隠している。
「ちゃんと、顔見せて。キレイな顔が歪むのが見たい。」
髪を掴んで引き上げ、顔を上に向かせる。
シャワーを止めわざと静かな空間を作り出し。
「…はっ、マジ変態だな。琉依。
お前が望むなら、全部見せてやるからちゃんと見とけ。」
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