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後戻り 1
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時間が3時を回ったころ、一度一気に忙しくなった店内も、落ち着きを取り戻しつつあった。
つまり、カウンターのお客さんと話さなきゃいけないわけで。
「ルリ!きいてんのか!」
「はいはーい。聞いてますよー。鈴木さん、今日ちょっとペース早くない?お冷や入れましょうかー?」
「酔ってないっつの!芋焼酎ロックをジョッキでもってこい!」
鈴木さんは、週2くらいで必ず着てはオレにドリンクを奢ってくれるんだけど、正直酒癖がよくないから早く帰ってほしい。
離れると、機嫌悪くなるし。
それに、女嫌いの蒼羽さんが別のテーブルに移って草薙さんと話してることをいいことに酔った女性がせんせーに絡み付いてるのが視界に入って、なぜかもやもやして、会話に集中できてない。
「せーん。このあとどっかいかない~?明日お仕事休みなんでしょ?」
席も2つ隣だから、会話が否応なしに聞こえてくるから尚更。
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