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媚薬 2
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服を脱がされ、下半身まで露にされるとさすがに悔しさと恥ずかしさでギリッと奥歯を噛んだ。
手を縛られてるから、破かれたシャツが一枚目辛うじて羽織れてるだけ。
「肌しろ……。てか、触ってみろよ。超さらさら」
「うわ、まじだ。この所々のアザって俺ら以外にもこいつやられてんじゃねー?」
「はは!とんでもないビッチだな」
「乳首とか、女よりピンクじゃん。白人すげー」
うるさい。
やるなら、さっさと終わらしてほしい。
いつもと同じように痛みに集中しようと、息をひとつ吐いた。
顔を背けると、胸に舌が這う感触がする。
「……………っ」
気持ち悪い。
でも、絶対泣かないし、声も出さない。そんなのこいつらを喜ばせるだけだから。
「……あ…………っ」
そう思っていたのに、後ろに触れられたゆるゆるした感触の冷たさにビクッと揺れてしまった。
ローション?
父さんは母さんへの憎しみもオレにぶつけるから、ローションなんて塗られたことはなった。
ただ、ただ、裂けるような痛みだけ。
だから、この痛みのないぬるぬるとした感触は、言いようのない気持ち悪さだった。
耳元でクスクス聞こえる笑い声が余計に気持ち悪い。
股を開かされ、ぎょっとする。
「な、なにして………っ」
そこに、一人の男が顔を近づけオレのをくわえた。
こんなこと、されたことがない。
ただ挿れられ、犯されて終わりだと思ってたのに。
一人の男はなにもせずただ、この様子を動画でとってるだけ。
「や、やめろよ………っ」
我ながら情けない声が出てしまったと思う。
さっきローションが塗られた場所が段々熱を帯びてきて、体がゾクゾクする。
媚薬か何かはいってたのか。
胸の突起をちゅっと音をたてて吸われ涙が溢れた。
気持ち悪い。
そう思うのに、体はどんどん熱くなっていく。
そのまま、かりっと歯を立てられ「あっ」が声を漏れてしまった。
その時、迂闊にも先程の液体を口に流し込まれてしまい、すぐ吐き出そうとしたけど、抑えられてしまいごくんと、喉を通ってしまう。
「な…に。飲ませたの」
咳き込みながら相手をにらむと、下卑た笑いが響いた。
「ビッチなお前の大好きなのだよ」
そう言われ、なにか想像がついた時には、もう体がビクビクと震えた。
「ふ、ざけ………んぁっ」
お尻に入れられた指がぬちゅっと音をたてて動く。
その指は激しさを増してもう声が押さえられない。
オレのそこをくわえてる奴も、合わさるように激しくする。
「や……っ、やめろ………んぅ……やだ………っ」
もうだめ。
下唇を血が出るほど噛んでたえようとしたけど、感じたことがないほどの刺激に容易くイってしまった。
「もうイッたのかよ。はえー」
「おい今の撮れたか?」
「おーばっちり」
父親の痛いだけの行為より最悪だ。
悔しくて、肩が震えた。
突き飛ばすように前に倒され、腰を捕まれた。
「ぁあ……!」
バックでいきなり貫かれ、悲鳴に近い声が出る。
ああ、いやだ。こんな声、相手を喜ばせるだけなのに。
そのままガンガンと奥を突かれ、その度に薬で敏感になった体が刺激を拾い集め乱暴な快楽が押し寄せる。
ぐいっと前髪を捕まれ、顔をあげると男の立ち上がったものがあった。
それで頬をぺちぺちと叩かれる。
「ほら、舐めろよ。歯ぁ立てたらお前の動画で全校生徒に見られるぞ?」
そんなことされたら、もう日本にはいれない。
ゾッと寒気が走る。
オレに選択肢などあるはずもない。
「……っはぁ、コイツの中やっば。すげぇ締め付けてくる」
「おい早く変われって」
最悪な会話に、ぎゅっと体が強張る。
大丈夫。なんてことない。
こんなこと、オレは慣れてる。
そう言い聞かせて、ひたすらこの地獄の時間が早く終わるように目を閉じた。
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