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may.1.2017 宴がはじまります! 1
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「ミネさん、洗濯機回したら買い物行きますよ。さくさく常備菜作らないとです。」
「んあ?」
ポカポカ陽気だし、のんびり桜の様子でも見に行かない?俺はそんなプランを立てていたのに、ハルは朝からキビキビ君。
「んあ?じゃないですよ。洗濯機回しちゃってください。僕が台所片付けます。」
「ええ~~」
「ええ~じゃないですってば、ほらほら。」
なんだ、このテキパキモードは。休みだからってゴロゴロしないでください!と怒られる旦那さんってこういう気持ちになるのかもね。せっかくの休みなんだからノンビリでいいじゃない。それを言ったら本気で怒られそうなので、仕方なく洗濯機をセット。今日はベランダに干せそうだ。やっぱり太陽の力を借りると布がふわっとする気がするのよね。
「言われた通りにしてきました~~~」
これじゃどっちが年上なんだかわからないな。ハルは食器の後片付けを終わらせて米を研いでいた。
なんで白飯?シンク下にしまってあった土鍋が洗われてスタンバっている。
「ハル、何してんの?」
「今日のごはんですよ。」
「今日の?」
「嫌だな~ミネさん、とぼけちゃって、わかっているくせに。」
「んあ?」
ハルはタオルで手を拭きながら俺の前に立つとキュっと手を握った。お?なに?
「今日は感謝祭です。」
「なんの?」
「ミネさんのに決まってます。」
俺の感謝祭・・・ああああ!お誕生日ね。去年は2日だったっけ。今年は・・・1日か。
「去年はハルが外泊までしちゃってさ、俺は飯塚とデートだった。今年は隠さないわけね。」
「理さんが「ミネだってわかっているよ。」って。皆のお誕生日はお祝いするのが決まりだし。ミネさんはオーナーですからね。スタッフ全員で感謝祭です。」
「なんだよ~」
「なんだよ~ってなんですか。」
「ミネさん、おめでとう!ちゅっ!とかないわけ?ハル。」
バシンと腕を叩かれました・・・。
「今日はスタッフとしてお祝いしますから、そういうのはナシです!」
「ええええ~~~」
ハルの頭が俺の肩あたりにコテン。
「ミネさんへの「おめでとう。」は3日にちゃんと言います。僕が一番最初におめでとうをするからです。その時にチューでもなんでもしますよ。お誕生日だし。」
勿論俺はワシャワシャとムギュウ攻撃を同時に繰り出した。
このままイチャイチャタイムに雪崩れ込もうかとしたんだけど・・・ハルに読まれてしまった。
「変なこと考えていますね?実行したら二度と僕の髪に触らせません!」
そりゃあね・・・困るよね。だからおとなしく買い物に出かけましたよ。
俺のお祝いだっていうのに、なんか損してない?
してるよね?してるって言って!
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