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July 5.2015 大ピンチ4
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「ドリンクを最優先でだすこと。グラスがあいたら、「何かおもちいたしますか?」と声がけする。ちゃんとテーブルみてマメにチェックして。もう結構ですと言われたら、俺に教えてくれる?」
理さんの指令は、それがメインだった。だったけれども、これがなかなかに大変。つねに気を配る必要があるし、オーダーされればドリンクも作らなければならない。
一方、理さんは・・・。
「お取り分けいたしましょうか?」
「あ・・はい、お願いします。」
運んだパスタや料理をテキパキとサービス中です。
テーブルの上は整理されて、料理が一切れだけ残った皿なんかひとつもない。
「5番さん、ドリンクの追加ありません。」
「じゃあ、デザートをきいて。」
僕は言われるまま、デザートをおすすめしてオーダーをいただく。それを横目に理さんは待っているお客様に何か言っております。いつもよりお客さんが入っているのにスムーズです!いったい何が違うと言うのか?
それと、ミネさんと飯塚さんが、結構な割合でテーブルに呼ばれています。
よくわからないけど、理さんがいちいち「ハル」って名前を連呼する。(普段は正明なのにね?)
でもなんか、ハルって呼ばれるのも新鮮だな~とニヤケてしまいました。
「ハル君ってハルのつく名前なの?」
綺麗めのお姉さんに名前をよばれたんです。3人で楽しそうにしているグループの人で、デザートを運んだ時に。メニューの内容を聞かれることがあっても、僕個人に質問なんて初めてでビックリ。
「マサハルって名前なんです。」
「それでスタッフさん達にはハルって呼ばれているのね。」
「そうなんです。」(ホントはミネさんしか言わないけど・・・)
「ハルくん、おすすめのアラビアータ、美味しかったわよ。」
??僕おすすめしてないけど??
お客さんが指さしたのは、理さん直筆のおすすめだ。
ぬわんと、シェフ、オーナーと「ハルのおすすめ」なる文字が!チェックしていなかった!
「ごちそうさまでした。また来るわね、その時もハルくんのおすすめ食べることにするわ。
チェックお願いします。」
うわ~なんだか嬉しいんですけど!
もしや、ミネさんたちが呼ばれているのも、こういうことなのかな。
なんだか凄いよね、理さんって。また言うけど、振られてよかった・・・。つきあって別れちゃったりしたら一緒にいられないもの。
やっぱり、ここにずっと居たいな・・・。
そう思いました、あらためて。
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