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october.3.2016 邂逅2016
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なんとなく端のテーブルの上に置かれた花瓶に目がいった。
そこには一輪のカラーが飾られている。去年とは違う一輪挿しはGLASS WORKSのシリーズでNARUMIのもの。うっかり俺が落として割ってしまったので自分なりにカラーの花に合う一輪挿しを探して買った。オプティカルガラスがグレーや黒、透明に白といったグラデーションを映しとっていて、カラーの白とグリーンの茎の色が際立っている。
この一輪挿しにして正解だった。
いつもは飾り棚に置かれている青いグラスが一緒に置かれている。充さんは知らないけれど、この二つが揃うと夢の中で二人が逢うことができる特別なアイテム。
今日俊己さんは充さんと何の話をするのだろうか。
ちょうど1年前。パニーニを頬張る正明を見ながら、彼氏ができたら大変だろうなと考えたことを思い出した。あの頃は正明がミネに想いを寄せているなんてしらなかったし、ミネが同性と恋に落ちるなんて考えたこともなかった。それが今や二人は恋人同士で、仲良く一つ屋根の下で暮らしている。
俊己さんはこの二人の未来が見えていたのだろうか。
ケツを叩けって・・・もしかして仕事だけじゃなくて恋愛事情も含まれていた?
だとしたら、俺は結構ケツを叩いたことになる。
スパンキング王に命名されたことが思い出されて、なんとなく口元が緩んだ。
「そういえばトアさんオコエ熱はどこにいったんですか?去年は大盛り上がりしていたのに。」
正明がからかい顔でそんなことをトアに言った。
トアは少々バツが悪そうにしていたが、浮かんでいるのは笑顔。
「そうなんですけどね。「シネマレストラン」のおかげで映画どっぷり生活になってしまいまして。ブログもあるし、コメントの返事もそれなりに時間がかかります。西山さんとのやりとりがあるので、候補作を常に何作かあげておきたいのでDVDを見る時間が前より増えてしまいまして。なかなか野球まで追えないのが現状です。」
「そうですよね。あ、それとラーメン食べたり、お蕎麦に行ったり、カフェ廻ったり。色々していますもんね~。野球どころじゃないですよね。」
「ハルさん!そんなこと今持ち出さないでくださいよ!」
トアの顔が赤くなったから、ますます状況は悪化した。これに乗っからないSABUROの面々ではない。
「そそ、俺も気になってたのよ。その後どうなってるの?そもそもお付き合いに発展しているわけ?」
ミネの質問にトアはブンブン首を横に振っている。アルコール摂取時に頭を振るのはまずいよ、トア。
「なにを言い出すのですか!お友達ですよ!お友達。そんなこと言ったら坂口さんの迷惑になってしまいますから、変なこと言わないでください。」
「別に変なことじゃないし。迷惑だったら仲良く朝出勤するとかないと思うけどな。「一緒に学校いこう。」みたいな10代のウイウイしさを感じちゃってるの、俺。」
「ミネさんっ!やめてくださいよ。もういいです僕の話は。」
「でもトアは坂口さんが好きなんだろ?」
衛のとどめの一言でトアの顔面はユデダコ状態になった。そんなの全員にモロばれだっていうのに。トアはこのところずっとニコニコしている。やんわり当たりが柔らかいのは同じだけれど、それに加えていつも目じりが下がっているような感じ。誰かのことを想っていると、知らない人にも優しい気持ちになれるのかもしれない。人を好きになってフワフワする時を通り越すと、不安や嫉妬という感情が生まれてしまう。それに折り合いをつけながら気持ちが少しずつ育っていく先にあるもの・・・トアのことを好きになってくれて二人が恋人同士になることを俺は強く願っている。もし今度皆でどこかに遊びにいくようなことがあったら、坂口さんを加えればめでたく3カップルが気兼ねなく3部屋に収まればいいわけで・・・いやいや、それだけが成就を願う理由ではないけれど、何かと都合がいいことに変わりはない。
考えていることが自分本位すぎてまた少し口元が緩んだ。
SABUROの15:00過ぎ。いつもは中休みの時間帯に皆が揃った。てっきり夜だとばかり思っていたから拍子抜けしたのだが、充さんが言い出した。「休みの日の夜を拘束するのは忍びない。別に夜じゃなくていいんだ、遅めの昼食?早めの夕食?そんなんでいいだろう。」ということだけど、じゃあ充さんの仕事はいいのかと言ってやりたくなった。でもこの人はそんな事どうにでもするだろうし、時間だって捻り出すだろう。殊、俊己さんの為であれば尚更だ。
突っ込み攻撃をほうぼうから食らっているトアを眺める。頬杖をつきながら皆を見つめる充さんを見て思った。
今日は命日だというのに、俊己さんの話題はひとつもでない。身内のミネですら逢ったことがない人だから仕方がないのかもしれないけれど。
大事な人を失うという現実に目を向けたくないせいもある。
ここで俊己さんの事を持ち出せば、どうしたって充さんの気持ちに思い当たるわけだし、そこにあるさ寂しさともどかしさを想像してしまうだろう。
逢ったとはいえない邂逅-あの日大丈夫だと帰ってから衛に言おうと決めていたのに俺は言わなかった。何故だろう・・・でも言わないでいた。
この間のニュースの一件で言わなかったことが役に立った。どうしてかわからない、何故だかわからないという導きで思いとどまったり言わなかった事、その時は何らかの力が働いているのかもしれない。
去年の同じ日に「大丈夫」というよりも、「別人だ」と吐き捨てるように言った衛の心理状態の時に「大丈夫だ」と言えたことが俺達には大きかったと思う。
俊己さんのことを想いなが酒を酌み交わすのが本当の命日なのかもしれない。でも俺たちは俊己さんが逝ってしまった日に、大事な人が自分の傍にいる現実を受け止め幸せなんだと噛みしめる。
SABUROにとって大事な人である俊己さんによって、俺達は自分たちが恵まれていることを実感する。そんな日をくれているのなら、やはり俊己さんは俺たちにとって大事な存在だ。
急に視界がぼやけ、白いシルエットに覆われたあとすぐに元に戻った。
これは・・・一度経験したことのある感覚。
<よ、サトル、1年ぶり。>
俊己さん・・・。
<なんだかんだで、サトルと俺の相性いいみたいでさ。ちょっと借りにきちゃった。>
『好きにしてくださいって去年言ったはずです。これなんですか?テレパシーみたいなものですか?』
<うまく説明できないけど、サトルの中に浅く潜り込んだ感じかな、浅くだぞ。俺は充にチャンネル合わせていて充が俺のことやSABUROの事を考えた時だけ見えるっていったの覚えてる?>
『ええ、覚えていますよ。だからもっと俺のこと考えろって充さんに言ってましたよね。』
<そそ、それ。充に合わせているから充の視界が俺の視界になる。それどういうことかわかる?>
『どういうこと?充さんの目で景色を見るってことですよね。』
<そうなんだ。それだと肝心な充が見えないの。>
・・・そうなんだ。一番見たいはずの充さんの表情が見えない。充さんが見るものを見て感じることができるのに肝心の充さんの姿は視界に入らない。俺の心臓がキュウと鳴った。
<悪い悪い、サトルにはダダ漏れになっちゃうな、俺のキモチが。だからのんびり充を眺めさせてくれないか?仲間といる時どんな顔するのか見たいんだ。>
『どうぞ、好きに使ってください。充さんを見てればいいですね?』
<ありがと。>
わいわいトアをからかっている輪の端にいる充さん。時々「おいおい、そのくらいにしてやれ。」と言ったくせに「ミツ、そこはちゃんとしないとな。男はビシっと決めくちゃいかん。」なんて追い打ちをかけている。
会社にいる時とは別人の充さんの姿。何かを企んでいる時や、人を見透かすようにニヤリとする顔ではない。リラックスして楽しそうにしているけれど、どこか寂しそうに見えるのは俺が今俊己さんと一緒にいるからそう感じるのかもしれない。
『俊己さん?』
<なに?>
『俺と相性いいなら、いつでもこうすればいいじゃないですか。充さんを見たくなったら俺に潜ればいいですよ。』
<んん・・・これってさ、もろ刃の剣なわけ。去年サトルに身体を借りて初めて充と抱き合った。でも結局借り物なんだよ、俺の一方通行になる。だって充には俺が見えていないわけだ、そして言っただろ?アイツ。俺と抱き合ったことがないから、相手が俊己なのか武本なのかわからないって。俺それ聞いて「あ~あ、やっぱり俺達の住む世界は違う」って痛感した。充の現世において俺は存在できないし、俺がどんなにあがいても触れることも見ることもできないってことをね。
一年に一回、充の夢に入り込んで揺さぶる程度が関の山、それくらいが丁度いいのかもって。
身の丈って言うだろ?俺は丈どころか存在していないから・・・欲張っちゃいけないんだ。>
また心臓がキュウと鳴る。でも!でも!違う!
『俊己さんはここにいるじゃないですか!存在してますから!』
<違うな、俺は存在していない。重さも匂いも硬さも柔らかさもない。イメージと一緒で頭の中にあるけれど形になっていない沢山のものと一緒だよ。残念だけどね、逝くってことはそういうことだ。>
何も言えなかった。
今こうして会話しているのに
俺の目を通して充さんをみているのに
こんなに近くに感じるのに
ジワリと涙が滲んで、慌てジョッキ片手に席を立った。トアに夢中な皆は俺の顔を見ていなかったから丁度いい。
皆から見えない柱の陰に身体を預けてティッシュで目元をぬぐう。ふうと息を吐いて気持ちを落ち着けながらジョッキにビールを注いだ。
『俊己さんごめんなさい。すぐ戻りますから。』
返事はなかった。
『潜っても、いなくなってもわからないだろ?とか言うために黙ってます?俊己さん?』
返事はなかった。
いってしまったのだろうか?「じゃあな」も「またも」もなく。
「武本、大丈夫か。」
驚いて振り向くとそこには充さんがいた。ひっこんだはずの涙が戻ってきそうになって天井を見つめてやりすごす。
その様子を見た充さんはふうとため息をつく。
「俊己か?」
「・・・はい。」
「なんだって武本には姿を見せるのに俺には知らんぷりなんだ。」
「去年とはちょっと違って・・・充さんを見たかったみたいです。俺の目を通して。」
「見る?」
「ええ、いつも見えるのは充さんの視界らしいです。当然そこに充さんはいない。だから仲間と過ごす姿が見たいって、俺の目を使って。
さっきまでいたのに消えた感覚もないのに。返事がなくて。」
充さんは右耳をいじりながらボソっと言った。
「悪いな、迷惑かけて。」
「謝る様なことじゃないですよ。」
グラスに赤ワインをドボドボ注ぎ一気に呷り、コトリとグラスを置いた。その自分の手の先を見つめながら充さんは静かに話し始めた。
「この歳になると、少しずつ物の見方が変わっていく。あと何回できるか、見られるかなんてことを考え始める。人生というのは出会いの積み重ねだと思う反面、同じだけの別れの積み重ねだって別の面を見たりする。自分が逝くことで誰かに寂しさや虚しさを与えてしまうのかもしれないが、自分は出会いと別れを全部背負って逝くんだなって・・・そんなことを考えることもある。
俊己はそんな事に気が付いたり考えたりする間もなく逝く羽目になった。
だから、俊己は出会いと別れを背負っていったわけじゃない。一気に全部別れだけしょい込んで逝ったんだよ。たくさんの出会いは全部別れに変身してしまった。
残った俺達も俊己との出会いよりも逝ってしまった別れの記憶だけが残る。早死にするっていうのは理不尽だらけだ。そんな運命にした神様に文句を言ってやりたいよ、俺は。
俺の顔を当たり前に見るってこと・・・すら・・できないのかよ・・・くそっ。」
充さんの目が赤くなり、俺と同様涙をやりすごすために上を見た充さんを見た俺は、こぼれてしまった涙を手の甲で拭いた。
理不尽・・・当たり前にみることすらできない・・・ほんとですよね。
ズキン
『・・・俊己さんいるんですね。まだここにいますね。』
返事はない。
涙をやり過ごした充さんが無理やり笑ってみせた。何をどうしても、今はどんな表情をみせられてもただただ胸が痛むだけ。そしてそれは俺自身なのか俊己さんとシンクロしているのかわからない。
存在していない。
俊己さんの胸の痛みだと考えることもできる。俺自身のものだと言うこともできる。
存在しないという意味の大きさに愕然とする。
「充さんはどんな気持ちで20年以上乗り切ってきたんですか。俺は怖くて・・・絶対に無理です。」
「生きていくってそういうことだ。無理だと思っていても息が止まることはないし腹も減る。そんな自分が現金に思えて悔しい気持ちに囚われる。何故だ、どうしてだを散々繰り返しても答えはない。身を切られるような寂しさに眠れない日を続けても・・・やっぱり息は止まらない。
俺はこっち側で生き、逝った俊己は向こうにいる。
乗り切ってないさ、いまだに。誰もがそうだ。忘れることもできない、逢うこともできない、諦められないを繰り返す。それが積み重なって20年以上になったってだけだ。
ふっ・・・だから言っただろう、理不尽すぎて涙がでるよ。」
充さんの目からポロリと涙がこぼれた。
「でも俺はまだましかもしれない。命日には俊己が逢いにきてくれる。だからいいんだよ、それだって救いだ。俊己の言う次の世代があるのかもしれないが、そんな都合のいい話はないと俺は踏んでいる。
でももし、次の世代っていうのが存在して自分が望めばどうにかなるっていうなら、今度は諦めない。なんとしても手にしてやる。
生きている今だってやりたいことや、したいことだらけでお前たちと楽しい毎日を過ごしている。俺には死んだあともまだ頑張り続ける理由があるんだ。精一杯生きて、そのあとは精一杯俊己を探すさ。
人の死を乗り切ることなんか絶対無理だと俺は思っている。でも他のことを思ってやり過ごすことはできるさ、1日のうちに2~3分だったとしても。その小さな時間が積み重なっていくことで俺は俊己に近づいているっていう楽しみがあるんだ。
生きてるってことは死ぬことに近づいているってことだからな。
だから俺はこっちで精一杯を貫いてやる。」
充さんはいつものニヤリとした笑みを浮かべて俺の頬っぺたをムギュウと摘まんだ。
「毎年柱の陰でコソコソしていたら、そのうち飯塚にバレるぞ。臍を曲げたら面倒くさそうだから俺としては避けたい。」
「同感です。なだめるのは大変です。」
充さんはグラスにワインをなみなみ注いで俺に突き出した。
「とりあえず3杯くらい一気飲みするぞ。即席酔っ払いを製造しないと変に思われる。そろそろミツを弄るのにも飽きる頃だろう。」
「そうですね、じゃあ無理やり流し込んでテーブルに戻りましょう。」
受け取ったグラスを一気に空にしてから2つのグラスにワインを注ぐ。
「充さん?」
「なんだ?」
「せっかくの俊己さんの日です。テーブルで俊己さんらしいエピソードを披露してくれませんか?
SABUROにとって大事な人です。皆にもどんな人だったのか知ってほしい、俺も知りたい。そしてミネはもっと知りたいと思います。正明と一緒にいる今は余計に。」
「なんだ・・・やっぱりくっついたのか、実巳は。」
「え?ミネから報告は?」
「あるわけないだろ。知り合いのおじさんに「彼氏ができました。」って報告するか?俺は三郎とツーカーだし、そこは微妙な問題だしな。とりあえず実巳が打ち明けてくるまで俺は知らなかったことにしておく。
じゃあ、戻るか。」
充さんの背中を見ながらグラスを空にした。
<いつの間にあんなに背中がでかくなったのかな。>
『やっぱりまだ、いたんですね。』
<うん。>
『充さんの顔見られましたか?』
<うん、たくさんな。ありがとう、サトル>
『ミネに逢わないの?』
<実巳に逢うときはアイツが本当に困った時かもしれない。まだ今じゃない。>
『そうですか。』
<一度飯塚に礼を言いたい気分だけど、あいつ隙がないからなかなか繋がれないんだよ。サトル限定だろ、あの男は色々と。>
『何をいいだすのやら、でもまあ、それは認めます。』
<なんだコラ!堂々とのろけやがって!>
『でもなんで俺なんですか?ミネの方が相性よさそうなのに。』
<それは・・・たぶんサトルが一番充に近いからだよ。>
『近い?』
<実巳は親戚のおじさんと同じ位置づけだし、飯塚は上司、ハルは偉い人っていうポジション。でもサトルは男として充を尊敬している。上司って枠を超えてるだろう?>
『それは・・・そうかもしれません。人間的に魅力がありますからね、充さん。』
<そういう気持ちのあり方が、俺のと似ているんだよ。>
『俊己さん・・・いつでも俺に潜っていいですから。充さんを見たくなったらいつでも使ってください。俺は俊己さんに勇気をもらってます。だからお礼にいつでもいいですから。』
<ありがとうな。そうだ、あのな、運命は自分で変えられる。俺みたいに怒涛すぎて変えられない人間もいるけどさ。サトルは後回しにしたいと思うことこそ絶対後回しにするな、面倒臭いとか、「ま、いいか」って事こそ優先させろ。後回しにしたいことこそ先に導く鍵だってこと。それさえ守れば、サトルと飯塚は大丈夫だ。飯塚にも言っておいたほうがいい。>
「後回し・・・か。」
<それを先にやっつけるかどうかで運命が変わる。そういうことだ。>
そうなのかもしれない。いつでもできる、来月でいいか、そう考えたことは絶対「やっておけばよかった。」につながる。仕事でも何であっても。
『肝に銘じます。』
<よろしい、じゃあテーブルに帰るか。充がどんな顔して俺の話をするのか眺めることにしようぜ。>
『じゃあ、俊己さん、一緒にニヤニヤしながら充さんを見ることにしましょう。俺に見つめられてたぶんドキドキするはずです。俊己はまだそこら辺にいるのかなって。ウィンクでもしてやりましょうか。』
<そりゃいいね、サトル、お前サイコーだ!>
俊己さんのクスクス笑う声が聞こえた。でもそれは俺がクスクスしている声だったりして・・・不思議な感覚だったけれど嫌ではなかった。
俊己さんと一緒にいることは俺にとって力になる。衛と一緒にいることを選んだ自分たちに自信がなくなったら俊己さんに話しかけよう。
俺達は大丈夫ですよね、そう語りかけよう。
『それじゃあ、いきますか。』
返事はなかったけれど、その無言こそが俊己さんの返事に思えた。
10月3日を命日と呼ぶのはやめよう。この日は俊己さんに逢える年に一度の特別な日。
『それでいいですよね、俊己さん。』
返事がないことを肯定と受け取ってテーブルに向かう。
充さんの顔を俊己さんに届けるために。
SABUROの皆の笑顔を俊己さんにプレゼントするために。
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