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november.5.2016 悩む!悩んでしまう!
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またもや同じ画面を凝視している僕です。
ここ3日ばかり密林のとある画面を毎日眺めています。DVD買うのだってここまで悩んだりしないのですが・・・これは僕にとって大変重要になるであろう案件であることは間違いなく、そう考えるとこれでいいのか・・・これでいいのか?!という想いが募ります。
そして耐えきれなくなり画面を閉じる。
パソコンは必ず毎日立ち上げます。シネマレストランのコメントのレスもありますしね。最近は映画の感想だけではなく番組の構成に関しての問い合わせや感想も書き込まれるようになっているのです。
構成はどんな人がしているのですか?有名な脚本家さんですか?などなど。サインがほしいくらいです!なんていう熱烈なコメントもありまして、さすが西山さんです。磯川さんと仕事ができるだけの能力があるわけで、ド素人の僕や趣味の映画という漠然とした材料で物語にできるって凄いですよね。
やはり僕には創作能力は備わっていないと本当に自覚しました。自分の好きな映画に関わりつつ世界を広げていけたらいいなと。あ~でもSABUROを離れるつもりはありません。あの場所がなくなったら僕の存在意義の90%くらい消滅してしまう気がしますので、なんとしてもしがみついてやります!
話を逸らすな?
ああ・・・やはりバレバレでしたか。
シネマレストランというかレンタe-zoさんのお仕事を終わらせると、必ず行ってしまうのが密林サイト。タイムセールも見逃せないし、プライムでは日本未放映の海外ドラマが見れたりする。アマゾンオリジナルを見つくしてからお勧めリストをミネさんに格好よく渡すつもりです。むふん、首を長くして待っていてくださいね、ミネさん。あ、でも・・・別に予告しているわけではないので、ミネさんが首を長くするはずもない。僕の自己満足チャレンジです。
またも横道に・・・
このサイトは過去の購入・閲覧履歴から「おすすめ」をバカバカピックアップしてくれます。時に有りがたく、時におせっかいなシステム。これはどのショッピングサイトでも適用されているのでしょうが、密林オンリーの僕はこのシステムにガンガン責められている気分です、ここ3日ほど。
履歴した商品が必ず毎日目に留まる。DVDならなんてことないのですが、ファッションアイテムとなるとですね、一気に違和感というかそこだけピカっと光っているようにみえるのです。
物が赤いだけに・・・よりによって赤!でも僕は赤しかない!って決めてしまったのです。中休みが来ると市内の百貨店巡りをしました。丸井今井、三越、大丸、東急。PivotやPARCOにはないような気がしたので後回しにしましたが、足を運んでみてやはり空振りに終わりました。
実際の手触りを確かめて購入したいって気持ちがあったのですが、ここまで空手で帰る日が続くとネットに頼ってしまう。そして検索したらあっという間にヒットした。
オ~~ノ~~僕の探索に費やした時間を返してくれい!
でも手触りは知っているのです。柔らかでありながらしっかりとした、そして温かいことが触ったわけでわかる。カシミアにもいろいろありますが、これは欲しい!と思った逸品です。3シーズンくらい前、散々悩んで悩んで買わなかった僕。それは値段がちょっと張ったからです。たしか3万以上はした記憶あり。
ブランドもメーカーも全然覚えていませんが、その時の店員さんのセールストークを覚えていた。
「内モンゴル産のカシミアは最高級品です。手触りが違います。」
内モンゴル・・・思い浮かぶのはお相撲。しかしカシミアも特産品だったとは。悩んだけど買えずに帰ったそれをあげたい。僕はどうしてもそれをプレゼントにしたい!!
ゼーゼーゼー
ようやく話が見えた?ですよね、随分文字数を使ってしまいました。(1536文字です)
坂口さんにプレゼントしたいなと思いついたら、もうこれしかないっていう気持ちわかります?もうこれじゃなくちゃダメ!そして赤じゃなくちゃ絶対ダメ!という強いオ・モ・イ!!!
でもこのセンスでいいのだろうか・・・とグジグジ悩んでしまったりするわけです。そして密林プライス恐るべし、¥32,400が¥18,800にプライスダウン!!お買い得になっているのです!
しかしプライスダウンの品物をプレゼントにしていいものか?いやしかし物に罪はない。差額分で美味しい物をご馳走すれば一粒で二度美味しいってことになりませんか?なるよね。
でもうっかり坂口さんが検索しちゃったりして、え~お買い得品だったの?なんてことになったら、それはそれで・・・でもプレゼントの値段を調べる人ではないと思う反面、黙っているのも何か嫌で、わーわーわーわーボブンと爆発。
そっとパソコンをシャットダウンしてしまうというわけです。
「はああ・・・。」
なんで坂口さんが相手だとこんなに心配しちゃうんでしょうか。それって特別だって僕が思っているから?一方通行なのにね。
3日同じことを繰り返して埒があかないのなら人に聞くのが一番。
SABUROで働くようになって僕が実感した最初の事です。自分で解決できないことを一人で悩んでも突破口ナシ!
よし、ハルさんに聞いてみよう。
僕・・・聞いてもらってばっかりです。
そして中休み~~>>>
「あれ?トアさん今日はお出かけなしですか。」
「ええ、手に入りそうにないのであきらめました。」
ハルさんがキラリンと微笑む、まぶしい笑顔です!
「あ~さては、プレゼントですね!ですね!クリスマスの!」
「あわわわ、ハルさん声が大きいですよ!」
「プレゼントってウキウキしません?選ぶのも楽しいし、相手がそれを開けたときどう思うのかなって、それを想像するのもワクワクするし。」
あ~ハルさんは根っからのプレゼント星人ですね。
僕はワクワクどころかミッションインポッシブルです。トム・クルーズならブラックカードあたりで家とかプレゼントできちゃうんでしょうね~~。
「これだというものを見つけたのです。でもそれはネットでして・・・しかもプライスダウン商品なんです。」
ハルさんはパチクリとした。それを見て僕もパチクリ。
「え?それがどういうネックですか?」
「えええ~。お買い得品をプレゼントってセコクないですか?」
ハルさんはアチャーという顔を両手で覆った。それをしたいのは僕なのですが?
「ええとね、トアさん。まず何をあげたいかわからないから毎日出かけで現場検証してたのですか?」
「いいえ、決まっていました。品物も、ついでに言えば色も。それを探して百貨店を歩き回ったのですがありませんでした。それで密林検索をしたのです。」
「ですよね。プライスダウン、セールのカテゴリをいきなり検索したわけじゃないってことですよね。」
「はい、そうです。」
「さんざん市内の売り場を歩き回った、品物を求めて。」
「はい。」
「やっとネットで思い通りの商品が見つかった。」
「はい・・・ですが、それが?」
「僕は思うのです、プレゼントってその物の価値じゃなくて付加価値が嬉しいのかなって。」
「付加価値・・・ですか?」
「もちろん選んでくれた物だって凄く嬉しいですよ。でもその品物を買う前に沢山考えて色々な物を比較して時間をかける。相手が喜んでくれるようにって沢山の気持ちを使うわけです。それがプレゼントだと思います。あれ・・・なんでしたっけ。ああ!「賢者の贈り物」ですよ。」
「賢者の贈り物?」
「貧しい夫婦がいてクリスマスにプレゼントをそれぞれ考える。妻は自慢の美しい髪を売り夫が祖父の代から受け継いでいる懐中時計の鎖を買う。夫は懐中時計を質にいれて妻の髪に映える美しい鼈甲の櫛を買う。一見愚かにみえるこの行為こそ互いを想い合う真の姿ですっていう話。だから賢者の贈り物。」
「初めて聞きました・・・でもなんか胸にきますね。」
「僕は思いますよ。トアさんが坂口さんにそれを贈りたいって思った気持ちが一番のプレゼントだって。
プライスダウン?いいじゃないですか、実は思っていたよりお買い得に手に入れることができたので、食事にいきましょう?それがおまけですってトアさんが言えば坂口さんは「ええ、喜んで。」って言うと思うな~僕はそんな感じの人に思えましたよ?チラ見の敵情視察でしたけど。感じのいい人だったし、見栄とか上っ面にこだわる人じゃない気がします。ああいうメイクをしている人は絶対そうです。」
ああいうメイクってどういうメイクなんだろ・・・。
「もおお、トアさん。へんなところを疑問にしないでくださいよ。こぎれいなお洒落さんだったじゃないですか。バッサバサの付けまつげはなかったし、年相応のチークでしたよね。僕大人女子のおてもやんチークって苦手なんですよ。ボーイッシュなショートカットもいい感じでしたし。男性と食事にいってメニューに迷ったら値段の高い方選ぶ人じゃないですよね。自分の食べたい物を選んで「トアさんはこれ美味しそうですよね?」って聞く人じゃないかっていうのが僕の見立てなんですが。」
「うがっ!」
なんという観察眼!モンキー理仕込みですか?それともミネさんの猫的直観?あるいはミックス?
「だからきっとトアさんが色々悩んでプレゼントしてくれたってことを一番喜んでくれる女性ですよ。だからトアさんが贈りたい物を贈ればいいのです!!!」
おおお~~これぞ神のお導き!そしてプレゼント星人のお言葉。
「ハルさん、ありがとうございます。すぐポチります!」
「え?いきなり、ぽちる?」
ハルさんはケラケラ笑いながら僕がスマホを操作するのを見守ってくれた。ほっと肩の力が抜けました。そうですよね、贈りたいって気持ちが一番最初ですよね。気に入ってくれたらいいなって・・・その程度の期待であとは考えても仕方がないことでした。僕のほうが体裁に囚われてしまってたということです。反省しよう。」
ハルさんは腕組みをしながら一転真剣な顔で僕を見た。
「あのですね・・・プレゼントと言えば問題があります。」
「問題?ぽちってしまったのに?」
「坂口さん問題はクリアです。理と飯塚さんですよ。」
「ああああ~でした。11月!」
「ミネさんと色々サイト見たりしたのですが、ワインばっかり見ちゃって。」
「ですよね・・・服は違う気がするし好みもあるし。」
「でしょ?JTB旅行券っていうのも額面見えていてなんか味気ないし。」
温泉・ワイン。確かにそれしか思いつかない。知っているようで謎なお二人の私生活。
「調理器具なら飯塚さんは喜ぶけど理さんは「えええ~」なんて言っちゃいそうですし。」
「グラスは僕あげちゃったし、デキャンタは調達済みみたいだし。ワインセラーとか?」
「ハルさん・・・あの二人ならワインセラーにとどまることなくボトルが空ですよ。」
「ですよね。」
「それでです。今晩店を閉めたらミネさんと3人で秘密会議しませんか?ビール飲みながら。」
「おお、それは名案です!」
「僕ノートPC持参で来ましたのでさくさく検索して決めちゃいましょう。」
ホントだ。
こうやって贈る相手の事を考えながら、あれがいいかな、これがいいかな、これも捨てがたいなって過ごす時間もプレゼントの一部なんですね。
やはり一人で悩んでいても何も解決しない事って沢山あります。
小さいことも大きいことも誰かを頼る事で解決したり道が開けたり、考え方が見えたり。
身体が軽くなりました。
さて今晩は重い課題ですね。モンキー&セントバーナードがともに満足するプレゼントを見つけなければなりません。
でも3人でワイワイしながら探すのが、ちょっと楽しみな僕です。
坂口さん気に入ってくれるといいな。
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