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February.20.2016 困った、そして解決
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「理さん・・・実は困っています。」
「・・・俺も困っていたりするんだ、これが。」
賄食べ終わって、なんとなく一番隅の席に落ち着いた僕と理さん。やはりこういう話は理さんしか頼れない。
「温泉です。」
「だろ~俺も温泉。朝ちょっと揉めてさ、衛大いに気分を害すモードで出勤。」
「温泉が原因ですか?」
「そういうこと。」
理さんの裸体を他人に見せたくないから風呂に入るなとか飯塚さんが言って、理さんがばっかじゃね~~の?なんて言い返した・・・的なパターンでしょうか。ですよね、そんな気がします。
「まずはだ、俺のハダカを他人にみせるのはどうなんだって言いだした。」
アタリです、やっぱりね~。
「じゃあ逆はどうなんだ?って疑問が沸いたわけ。確かに衛のハダカをジロジロみている男がいたら、いい気分じゃない。じゃあ二人とも温泉いくのに風呂入らないってこと?意味ある?でも皆で行くのは楽しそうじゃない?風呂ぐらい我慢するか?ってことになった。」
なった・・・。ということはこれで話はまとまったって事ですよね?こっからどこに飛び火したんだろう。
「衛が「トアと北川なら一緒に風呂も許す。」なんて俺様な感じで言ったわけ。」
「はあ、トアさんはわかります。僕もOKなんですね、ちょっと意外。」
「正明はいいらしい。トアは完全無害という認識だってさ。しかし疑問があるだろ?なんでミネは駄目なわけ?」
「理さん、ミネ派とか言うからですよ。」
「いやまあ、そうだけど。仕事変わってから衛は断然筋肉ついたんだよ。力仕事だし、しゃがんだりも多いし立ちっぱなしだろ?じゃあさ、衛よりずっとキャリアの長いミネが意外と筋肉がちゃんとついていたりするのかな?もしや腹筋がうっすら割れてたり?うわ、ちょっと見たいと思うだろ?」
僕の顔がボンと赤くなりました。鏡なんか見なくてもわかります。
ミネさんの腹筋がうっすら・・・・あああイカンいかんです!
とまれ!僕の心臓!脳みそ!想像画像禁止!
ふーふーふー。
そして僕ははっとしました。
「もしや理さん。それ飯塚さんにペロっと言っちゃった・・・とか?」
「そうそう、言っちゃった。猛烈不機嫌になった。子供みたいにふくれた。可笑しいだろ。」
「おかしくありません。全然笑えない話です。ダメですよ~そんなこと言ったら。」
「別にミネを裸にひん剥いてどうこう的な視点じゃなくて、単純な興味なんだけどな。言っておくけど俺は衛限定で男に惹かれたわけだから。男の裸を見たいわけじゃない。そこがちょっと正明と違う所だと思う。」
・・・じゃあ余計に悪いじゃないですか。飯塚さん限定で恋人になりました。以上!ならわかりますけど、ミネさんの裸に興味がある?見てみたい?それ充分ノーマルの域をでていませんかね。理さんがミネさんに興味・・・うわ、なんだかジトっとしたマイナスな感情がでてきちゃいそうです。飯塚さんが傍にいるのにミネさん?ミネさんは勿論僕のものでも誰のものでもありませんが、理さんはダメです。欲張り禁止です!!
ふーふーふー。
「正明・・・なんか顔が怖いよ。大丈夫か?」
あなたのせいです!
「理さんは絶対ミネさんと風呂はなしでお願いします!ついでも僕も諸事情で一緒は絶対無理です。だから理さんは僕とトアさんと風呂。それ以外だめ!いいですか?絶対ダメですよ!」
「怖いな~もう、わかったよ。適当に話を合せるしかないな。」
「ミネさんと飯塚さんはOKなんですか?」
「うん、全然。修学旅行で披露済みだってさ。」
「・・・なんの披露ですか。まったく。」
理さんの天然ぶり、モンキーっぷり、怒ったら怖い、などなどありますが、この無自覚なのは性質が悪くありませんか?僕の嫉妬心まで煽るとは罪深い。
飯塚さんもハラハラ&ムカムカ&モヤモヤだったでしょうね。同情します。
単純にミネさんと温泉は色々無理な感じです、そんな相談をしようとしたのに、この有様。困ったことが山積みです!もおお・・・。
その頃、厨房チームは?>>>
「なに朝からぶーたれてるわけ?俺のせい?俺なんかした?」
「別に・・・村崎のせいじゃない。」
「まあ、飯塚がそんな顔にさせることができるのは理くらいしか思い浮かばないね。」
「いや・・・ある意味お前のせいでもある。」
「どういうこと?」
「温泉だ。理の裸を他人に見せるのは嫌だ。理も同じように俺を他の男がジロジロ見たら気分が悪い。じゃあ風呂は我慢するかということになった。」
「ええ?温泉いって風呂はいらないの?それ滅茶苦茶意味ないだろ。」
「意味はなくても俺達には問題であり意味のあることなんだよ。そしてだ、「ミネの裸を見てみたい。」なんて理が言いだした。」
「はああ?」
「だからムカついているわけだ。村崎は悪くないが、他の男の身体に興味を持つのは立派に浮気じゃないか?」
「うう・・・浮気?浮気がそんな低空飛行からきちゃうわけ?俺的にはセックスしたら浮気なんだけど。」
「低空だろうが大気圏だろうが関係ない。あきらかな不貞だ!」
「こえええよ、飯塚。単純な興味だろ?俺だってハルのお腹白そう~とか思うぞ?これも浮気か?」
「北川も村崎も相手がいないだろうが。」
「ええ・・・まあ、そうですが。」
「村崎この際だから言っておく。この面子で温泉は無理がある。北川だって問題だらけだぞ。」
「どうして?」
「北川の対象は男だ。対象素っ裸軍団の中に単身突撃することになる。爺さんや腹のでたオッサンに耐性はあるだろうが、好みの男がいたとする、それも裸で。」
「・・・・まるで考えていなかった。」
「だから考えるべきだろ?村崎に置き換えると女湯に入るようなものだ。」
「うわ!まじで?」
「そういうことだ。」
「飯塚と理は風呂に入らない。ハルには拷問。問題ないのは俺とトアのみ。」
「ようやくわかったか。そういうことなんだよ・・・。」
蚊帳の外なトア>>
「ただいま~。」
本日発売のDVDを無事ゲットして戻ってきました。Amazonは便利ですが、たまには手にとって買いたいですからね。今日はそれをしてきました。
なんだか・・・なんでしょう。空気が重いです、いつになく。そしてスミと隅、二つに分かれた4人さん。一様に暗い顔で何を悩んでいるのやら。クレーム?アクシデント?SABUROの危機?
「あの・・・皆さん。どうかしました?」
やおらミネさん立ち上がり、真ん中に。
「うし!決めた!全員集合!通達がある。」
何を決めたのでしょうか?
とりあえずミネさんの周りに全員集まることに。
「来月の温泉に関してだけど、ちょっと俺失念してて悪かったよ。どこかに出かけるなんてしばらくしてないから浮かれちゃってさ。ごめんな。」
はい?失念・・・ですか?
「まず、このメンバーの中にはカップルがいるわけだ。温泉=裸=ピンクな図式を忘れていた。」
「ミネ!なに言ってんだよ!ピンクはいらないし!」
理さんの顔が・・・ピンクです。うふふ
「ハルが男湯に入るということは、俺が女湯に堂々と入る、これと一緒だと飯塚から指摘された。」
「村崎!」
「ミネさん!!」
あああ・・・・そういうことになるわけですか。へえ~なるほど。ハルさん色々大変なんですね、同情します。
「なんと5人のうち3人が問題を抱えている。これは3人の問題を解決しなければ温泉は成立しないわけだ。俺は温泉やめたくない。だから決めたよ、独断だけど。」
何を・・・ですか?
「費用の半分は店持ち、福利厚生の名目で調整する。だから露天付の部屋に5人で泊まる。俺とトアは大浴場いくもよし、一緒に部屋風呂を楽しむのもよしだ。そして飯塚と理は一緒に入らない、これは絶対ね。ハルは一人もよし、誰かを指名するもよし。
あと逆恨みは嫌だから、俺と理が一緒もなし。
夕食はバイキングは駄目、ちゃんと勉強もかねて料理を食すことにする。
異議ありの人、挙手!」
異議の申し立て?完璧なプランじゃないですか。皆で楽しく、でも少しだけ制約あり。
僕は完全大賛成。
「異議なしです、ありがとうございます、ミネさん。」
「衛・・・お前何言ったの?ミネに。」
「別に、ありのままだ。」
ミネさんはビシっと僕を指差しました。
「トア、君を宿セレクト部長とする。今の条件をみたした宿をみつくろって皆にプレゼンよろしく!」
「ええええ!僕ですか?」
「そうだよ、俺達が悩んでいる間留守にした罰だ~~。」
こんな罰・・・それもかなりな言いがかり。
でもまあ、皆で楽しいプチ旅行ですから、僕なりに頑張ってみます。
帰ったら温泉リサーチを開始します。口コミ、施設、全ての面を洗い出し最適な物件を提示しますよ!
ご期待ください!
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