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june.13.2016 ラーメンは縁結びか否か
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まさに伊丹十三『タンポポ』なり!
(すいません、実は見たことがない。邦画はテリトリー外なのです。)
むっは~~これこれ!唾液が口から溢れそうになります。
雨まじりの曇り空はまさしく曇天の空模様。本降りになる前に家をでて買い物をするはずが、猛烈に食べたくなってしまったのです。
札幌市民といえばラーメンですよ、ラーメン。とはいえ蕎麦処であることも皆さん覚えていてくださいね。幌加内、鹿追(ここの蕎麦、鹿麺いうんですよ、シカメン!)新得などなど、おいしい蕎麦がたくさんありますので、こちらに来たらぜひどうぞ。SABUROに蕎麦はないですが、そば粉のガレットはメニューにありますから、こちらもおすすめです。
僕がいるのは中央区南16西8にあります福来軒というラーメン屋さんです。今時こんな建物あるの?という昭和な木材の建物、変わらぬ味で営業中。もやしがたっぷりのった味噌しか食べないので醤油や塩の味はわかりません。いつも試してみようと思うのに「味噌お願いします!」と言ってしまう僕です。
そして湯気の立つラーメンどんぶりが目の前にありますから、もうこれは真剣に取り組むしかありません。もやしをバクバク食べないと麺に行きつけない。そして野菜の味がしっかり移ったスープが最高です。
どんぶりの中でスープ配合するパターンと、野菜炒めた中華鍋でスープを作るのとありますよね。僕は中華鍋派です。燃えた味がしませんか?中華鍋。自宅では無理な炎の味です。
「いらっしゃい!」
お昼の時間をずらしたので、お店の中はポツポツとしか人がいません。混んでいても空いていても妙に落ち着くというか懐かしい気分の中で食べる熱々ラーメンは最高です。
「味噌お願いします。」
女性のおひとり様のようです。ラーメンでも焼肉でも焼き鳥でも、どんどん一人で食べたいものを食べるって素敵です。SABUROにも女性おひとり様けっこういらっしゃいます。ランチのカウンターに増殖中・・・。料理はおいしい、男前を鑑賞できるとなれば人気がでないわけがない。
僕ですか?あ~前よりは少し話しかけてくれるお客さんが増えましたね。でもあれです・・・最近はハルさんに人気が集まっている気がしますよ。特に大人の女性たちに可愛い可愛い言われてます。
飯塚さんだけ「可愛いか?そんなタマじゃないだろう。」と言っておりますが・・・。
このスープでどんぶり飯が食べたい!と切望ですがやめておきます。炭水化物on炭水化物。そろそろ控えるお年頃ですから我慢、我慢。テレビは3kg太って見えるとか聞きませんか?そんな映像マジックで体重が増えるのは御免です。
「本物のほうが素敵ですね!」と言われる僕であってほしい。よって白飯はカットです。
一気に食べてお腹は大満足。食べたい!と思って食べるとお腹も満腹になりますが、脳みそも喜んでいる気がします。味噌なだけに!
(・・・いかんこれはオヤジなんちゃらです。気をつけよう。)
喉が渇きますが、ここで水は飲みません。あくまでも気分の問題ですが、ラードたっぷり味噌ラーメンを食べた胃袋に冷たい水を投入すると白く固まるような気がするのです。一気に消化が悪くなるようなイメージ。まったく根拠はないですから、みなさんはどうぞお飲みください。
お会計をすませて道路にでてウ~~~~ンと伸びてみる。ああ~幸せだ。
「あの・・・もしかして。」
背後からの声、そしてどうやら僕に用事な雰囲気です。
「はい、なんでしょうか?」
振り向くとそこには女性が一人。お店の入り口のところに立っています。頬が上気しているのはラーメンを食べたからですね。あ、さっきのおひとり様かな?
「トアさんに遭遇したのは2回目です。覚えていないかもしれませんけど。」
遭遇・・・スピルバーグの映画とあのメロディーが頭の中で。いや、違う違う。
2度目の遭遇?このあたりで?それとも街で?SABUROで?
「kissing ジェシカ。3番目の予約なんですってお話しをしました。」
「あああ~~あああ~~覚えています。同じスーパーで買い物したんだなって。月曜お休みだからサービス業かなって。お買い物して彼氏さんのところにいくのかなって。
・・・あ、そういうことを考えましたってことを思い出しました。」
「なんですか、それ!」
彼女はクスクス笑いながら僕を見ました。
ところどころツンツンしたショートカットの髪型。フワフワしててツンツン。目元加工がもはや整形か!という化粧技はされておりません。さらっと、でもちゃんと気遣いがされている、そんな感じ。いや僕はあまりメイクのことはわかりませんが。
長いスカートにGジャン、あれ、中に着ている服のオレンジは・・・もしや。
「そんなに見ても私の胸は大きくなりませんけど?」
おわああああ~~。違います違います。
女性はアハハハと本格的に笑い出してしまい、僕はもうどうしていいやらです。穴を掘って飛び込みたい!
「いえいえ、断じてそんな場所をそんな意味で見ていたのではなく。もしかして、そのオレンジの服はバナリパかな?って・・・それでです。疚しいことはありません。」
「トアさん可笑しすぎる!!」
えええ・・・と。どうしたものでしょうか。
女性は軽く一歩分、僕との距離を縮めました。
「ラーメンのあと、さっぱりしたいなって。コーヒー飲みにいきませんか?」
人に興味を持とう。人との出会いを大事にしよう。
そんな僕の決心が背中を押してくれました。
「はい、行きましょう。」
よく知らない人と(それも女性と!)僕は初めてコーヒーを飲みました。
◇5時間後
「なんでこれを見てしまったんだろ・・・。」
ソファとテーブルに挟まれた定位置に座りつつの独り言。いや、なんでかはわかっているのです。今日僕はお友達ができました。坂口美穂里さんというお名前、職業は美容師さん。だから月曜日がお休みだったんです。僕の睨んだ通りのサービス業。
1時間ばかり、いろいろなお話をしました。最初は緊張したのですが、聞き上手な坂口さんのおかげでどうにか場は持ちましたってところですね。カットしながらお客さんと話すのでコミニケーション力が高いのかもしれないです(見習いたい)
最初の遭遇の時の買い物はあくまでも自分の買い物だったようです。彼氏はいないですよって笑っていました。「サービス業ってサラリーマンさんと時間が合いませんよね、休みも。」
そのあとクスっと笑って「サービス業同士も合わないですね。」と言ったんです。僕は全然考えもしないで言ってしまいました。
「僕は月曜日がお休みです!」
一瞬キョトンとしたあと坂口さんは笑って「本当だ!」って。
よく笑う方でした。クスリとする顔がかわいかったです。
そして僕は今激しく後悔しております。
「今日は楽しかったです。」といって別れてきちゃったんですよ!せめてメアドとか番号とか聞くべきでした・・・あああ~このポンコツ!!!
そしてひっぱりだしたDVDは『恋しくて』
かなり古い映画です。青春ラブストーリーなんですね、これが。「バック・トゥ~」でマイケル・J・フォックスの母親役をしたリー・トンプソンが学園のマドンナ。そのマドンナに恋する地味男君がエリック・ストルツ。エリック・ストルツの親友(女の子)はM・スチュアート・マスターソン。早い話が三角関係、全部一方通行っていう相関図。
主人公男子の親友の女の子はボーイッシュなのです。ショートカットがとてもよく似合っていて透明感があってかわいいのです。
いえいえいえいえ、別に三角関係したいわけじゃないですし、恋しいとか恋に落ちよう、ダイビング!な気持ちはありません。ありませんが・・・楽しかったし、よく笑う人を見ていると幸せな気分になります。
・・・それだけです。
それだけなんだけど、映画観終わって、やっぱりそうかって思っちゃいました。
毎週月曜日はお昼を過ぎた時間にスーパーに行くだろうって。
遠回りしてラーメン屋さんを覗いてしまうだろうって。
ラーメン食べる回数が増えるだろうって。
そうです!僕は坂口さんともっと話をしてみたい!!!!
ふうう~~認めたらすっきりしました。
さてギョニケチャとペンネのトマトクリームパスタを作ろう。
チーム村崎寮に追いつくべく「ブラックリスト:シーズン2」に取り組みます。
他はポンコツでもエンタメジャンルで後れを取るわけにいきませんからね!!!
あ・・・「kissingジェシカ」の感想聞くの忘れてしまった・・・。
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