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june.29.2016 恋の奴隷?? 今日は残りの一人(おまけかなw)
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「トアさんもやってみてくださいよ!」
トアさん「も」?ということは、ハルさんはもうお試し済み?
「これはなんですか?」
「これは奴隷度チェックです!」
「奴隷・・・なんで奴隷?」
「理さんが見つけてきたのですよ、面白サイトさんです。」
「いやあのですね・・・奴隷をテーマにした映画であればいろいろありまして。若かりし頃のD・ワシントンがビコの役を演じた「遠い夜明け」なんかは、もう・・・アパルトヘイトがどんなもので、人は人知を超えた生き物にた易く変身してそれを日常にしてしまう怖さを内に秘めていると・・・。1度見たきりですが、なんだかあの恐怖を思うとなかなか二回目を見られなくて。ビコを助けようとする家族のお父さんの役をケビン・クラインが演じているのですが、彼はもう一本「ソフィーの選択」がありますね。奴隷ではないですが、ナチスによる収容所にいた過去をもつ女性とその恋人と主人公の話です。
何かに縛られたことを「奴隷」という表現をしますが、まさしくあの二人はそれです。その二人にかかわることで主人公は自分探しの旅を終える・・・。う~む。
それでいくと「愛の嵐」もそうですね。倒錯と憎しみ・・・。若いころはよくわからなかったのですが、最近見直して・・・ううううっとなりました。
「マックス・モン・アムール」と一緒です。昔見て「へ?」は映画も、歳を重ねると違う切り口で見ることができるので、おすすめです!!是非昔のDVDをひっくり返そうキャンペーンです!!」
あ・・・。
理さんは盛大に噴き出して大笑い。飯塚さんはその横で苦笑い。ミネさんに至ってはなぜか腕組みのまじめ顔。お、もしかしてひっくり返そうキャンペーンに賛同ですか?
「トアさん・・・ええと。なんだかよくわからないけど、映画の奴隷じゃなくて、これはトアさんの奴隷度数を調べるのです!」
「えええ~僕の奴隷度?そんなの調べてどうするのですか!」
「どうするって、どうもしないですが。ドS君だと思ってた僕が実は奴隷ちゃんだったんですよ。自分でも知らない自分が見えるかもしれないですから。トアさんもやってみてください。質問にチャッチャと答えるだけですから。はいどうぞ。」
スマホを渡されてしまうと、やらなくちゃいけないプレッシャーがすごいです、はい。
4名の期待に満ちた目・・・それは何を期待しているのですか?僕の奴隷度がどの程度かを知って楽しいですか?いや~僕的には別に・・・なんですが。
「わかりました。サクサク終わらせます。はいスタート。」
ええ~と、はい、これは草場の影に決まってます。
はい、次、そりゃあ、諦めかけるですよ。いろいろまずは諦めるのが僕ですから、情けないですけどね。
ということで最後の質問終了。はい結果いきます、ポチっ!
え“・・・。
ええええええ~~~。
「トアさん!結果読んでください!」
「いやです!絶対ダメです!」
ハルさんとワキャワキャしていたらスタスタ近づいてきた飯塚さんにスマホを奪われてしまった!
うわ~~どうして??飯塚さん、そんなキャラでしたっけ?
「恋の服従度 100%・・・・ダントツだな。
恋の依存度 57%・・・高めだな。
デレデレ度 84%・・・これも高レベル。
ツンデレ度 17%・・・・低い!!
トア、ツンデレ度が一番低い!」
え?低いってことはツンデレじゃないってことですか?
「へえ~トアさんはツンデレじゃないってことですね。つねに8割デレデレモードってことになりますよ。トアさんデレデレさんでしたか。へええ~。」
「いやあ!そんなことわかりませんよ。僕がデレデレ??遠い記憶すぎて覚えてませんから。だから質問には答えられません!!」
淡々と続く飯塚さんの朗読。
「あなたの恋の奴隷度はこんな感じ!
あなたの恋の奴隷度は98%で、【完全なる奴隷体質】のようです。
たとえ好きな相手からどんなに冷たい態度をとられたとしても、一度好きになったらトコトンどこまでもついていくことになるでしょう。
その一途な行動力で、相手の好みそのままに120%染まりきってしまうはず。
ひとたび思い込んだら、ひたすらに愛の道を突き進んでいく激しさがあります。
あなたが愛してしまったら、心を全開にして、どんなことをいわれても、なにをされても、それに応えずにいられないのかも知れません。
あなたが幸せな恋をするためには、どんな相手を選ぶかがポイントになるでしょう。
98%!ほぼパーフェクトに奴隷!」
「トアさん、僕より激しく奴隷度が高いです。へええ~。あちらの3名は奴隷度が低いのです。ミネさんに至っては一ケタの支配者さんです。
トアさん、僕たちはきっと人より「献身的」なんですよ!そう思うことにしましょう、ね?」
いや・・・なんだろう、この脱力感。予想外すぎる結果に打ちのめされました。
「あ~でもなんか当たっているかなって面もあるかな。」
「理さん!どこがですか!」
教えてくださいオサルさん!(サトルサンハオサル・・・暗号みたいだ。)
「『ひとたび思い込んだら、ひたすらに愛の道を突き進んでいく激しさがあります。』っていう所。トアっぽいと思う。映画への情熱を考えると、好きになったら邁進するんじゃない?そして俺たちがもういいよ~聞き飽きたよ~って断るのに、延々惚気そう。」
「それはあるかもしれないな。」
飯塚さんまで何を言い出すのですか!
ミネさんがパチンと指を鳴らしたので自然とみんなの視線がミネさんへ。
「バカップルは似た者さんってことだ。それで支配者様の俺の元、奴隷君は二匹いるってことだよな。
かわいこちゃん奴隷と、大人奴隷をゲットな俺様。悪くないね。」
理さんが半笑いでミネさんに言いました。
「ふ~ん。ゲットしてどうするの?そもそもゲットしちゃっていいのかな?」
「なっ!」
「何が「なっ!」だよ、自分で言ったくせに。ミネ顔赤いし。」
横でハルさんがボソっと呟いたのを僕は聞き逃しませんでしたよ。
「お節介モンキーめ、チッ。」←こう言いました!ハルさん、こう言いました!
ええと・・僕の預かり知らぬところで何かあったのですか?
もしや水面下で何かが進行中?
えええ~~教えてくれませんか、みなさん!
奴隷君らしく、言うことを聞くのでこっそり教えてください。
「おりゃ~~!仕事するぞ、仕事!」
意味のわからない雄たけびをあげてミネさんが厨房に行く姿をニヤニヤみている理さんと飯塚さん。
「そうですよね、働きましょう!」というハルさん。
ええ、働きますよ。夜の営業も頑張りますよ?
頑張りますが・・・なんだか腑に落ちない僕なのでした。
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