アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
november.14.2016 ふたりでお祝い-2
-
だる・・・い
でも気持ちいい
目の前にある肌に鼻を摺り寄せるとフワリと抱き込まれた。今何時だろう・・・。
何時でもいいけどね。
まだ今日はたくさん残っているし。
「おきた?」
返事の代わりにさらにくっつくと頭の上からふふっと笑われた。いいじゃないか、甘える相手は衛だけなんだし。
「お腹減ってない?」
返事をしようとしたらグルとお腹が動いでギュウルル~と空腹のラッパが鳴ってしまった。朝も食べていないし・・・今何時かわからないけれど、そりゃあお腹だってすくよね。
「オーブンの予熱入れておけばよかった。少し時間がずれ込んでしまうな。」
衛のお腹も鳴ればいいと思って握りこぶしでギュウギュウ押してみた。俺の大好きな適度腹筋の弾力が気持ちいい。自分のお腹は簡単に鳴ったのに、衛のは全然びくともしない。ムギュムギュ押していたら、なんだかその場所がとっても愛おしくなってキスをする。
ぴくっと腹筋が動く感触がいい。
だから舌先で舐めてみる。
衛の身体がピクリとした。
「オーブンに予熱いれないと・・・。」
言葉とは裏腹に衛まで布団の中に潜ってきた。俺の目の前から腹筋が消えていく。ああ~あ。
すっかり日が昇った時間の光が遮られた上掛けの中。でもちゃんと衛の顔は見えている。笑みを浮かべているくせに、目の奥はまだくすぶっている。
たぶん俺も同じ。
「オーブン・・・予熱いれないと。」
衛はまたそう言った。
だから俺はぴったりと身体を寄せる。オーブンより大事なことがあるだろって言葉のかわり。
「ん・・・。」
互いの体温が気持ちいい。ツルツルすべる感触も、温かさも熱も。全部気持ちがいい。
「衛?」
「なに?」
額に柔らかい唇が触れる。
「盛大に食欲を満喫するためにね、必要なことをしようよ。」
「空腹は最大の調味料?」
さらに身体を寄せてこれ以上ないくらいに肌を重ねる。
「性欲と睡眠欲を黙らせたら・・・あとは食欲さんだけだ。」
「もう満たしたのかと思ったけど?」
ほれぼれするような造作の頬に手を伸ばす。
「ぜんぜん・・・まだ足りない。」
そのまま衛の唇を迎えにいく。
まだだという証明をするために。
まだ・・・足りないんだ、衛。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
339 / 474