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家にて
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「翔、お風呂沸いてるから早く入りなさい!」
一階から、母親の声が聞こえる。
俺は、あれから一人で帰った。
昨日とは違って疲れていない体。疲れた精神。
ベッドに横たわって、今日の出来事を整理してみる。
「えーと、朝は牧野に会って、一緒に教室に行ったあと……」
行ったあと、キスをされた。
それを思い出すだけで顔が熱くなる。
男同士だぞ?
あの、牧野が俺に心を開いてくれていたと嬉しがっていたら突然キスなんかされた。
いや、心開きすぎだろう。
「そのあと、逃げ出した俺は明に出会って一緒に屋上へ行った。そこで俺は……」
告白をされた。
また、男?
しかも、押し倒されてやばかった。
牧野が来てくれなかったら、俺はどうなっていたか。
そして、押し倒された時に俺は嫌だと思った。
はっきりと、「嫌だ」と。
それと同時に牧野にキスされたときのことを思い出したんだ。
そう、牧野とのキスは嫌じゃなかった。
それが何を意味しているのか……
「翔!!」
「うわっ!」
気づけば、母親が俺の部屋の扉を勢いよく開けていた。鬼のような形相だ。
「うわ! じゃないでしょうが! さっさとお風呂に入ってよね!!」
”バタン!!”
母親はそれだけを告げると、勢いよく扉を閉めて去っていった。
「ああ、考えるのあとにしよう。」
母親が怖かったので、直ぐに風呂の準備をして入った。
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