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番外編:心と距離9*
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精液のお陰で滑りの良くなった中を、脚を抱えて夢中で擦る。やばい。気持ち良い。
「ほら、っ…名前呼んで、健さん」
「あっ…あっ、はっん、や、激しいって、坂下ぁ!」
「違うだろ。美鶴だよ、健さん…っ」
「あっあっ、ンッ…や、あっ」
頑なに名前を呼んでくれないのは、何故なんだろう。恥ずかしいと言うなら、そんなこと考えられないくらいドロドロにしてやろうじゃないか。
「ああっ、や、坂下ぁ、待って、っあっ、待って…っ」
初芝のイイところを集中的に突き、性器を扱く。裏筋を爪で引っ掻くと、ビクビクと精液を撒き散らした。
一度動くのをやめ、ぐったりと力の抜けた初芝を、指に付いた精液を舐めとりながら眺める。上下する胸元まで、飛び散った白い液体。それを覆い被さって舐めとった。
「…ねえ、健さん。何で、名前呼んでくんないの」
「……」
「黙り?別に良いけど…呼ぶまでイカせないから覚悟して」
「!」
俺の言葉にサッと青ざめるのは、今までの経験からだろう。
だって泣いて許しを請う初芝は、最高に可愛くて苛めたくなる。こんなに可愛い初芝が悪い。
自分の身を案じるなら、早めに折れた方が良いと思うな。
ピンと起った乳首を舌先でグリグリと押し潰し、上目遣いに見上げる。初芝はバツが悪そうに目をそらした。
そしてポソリと言う。
「…俺は、教師だし…」
「うん?だから?」
「本来…こんなこと許されないし…」
「誰に許される必要があんの。俺と健さんの問題だろ」
「名前、呼んだら、……ホントに、恋人みたいで」
「待て待て。俺達恋人でしょ。馬鹿なこと言ってると怒るよ」
あんまりなことを言うもんだから、顔が般若化しそうになった。ポロポロと溢れる涙を親指で拭うと、目元を真っ赤にしてキッと睨み付けてきた。ああーもう、すげー可愛い。
脇腹を撫で、尻を撫でゆるりと腰を振る。
「ん…ん、けど…ぁ、卒業したら、俺のことなんて…っ」
「は?何言う気?まじで怒らせたいの?」
「っ、だって、吉田先生みたいに、普通に女の人と結婚するのが、お前の幸せなんじゃないかって…」
「………」
あいつか。
吉田め…恨んでやる。馬鹿みたいな惚気話ばっかしやがって、そんな下らない話で俺の初芝を不安にさせるなんて許せん。
上体を起こし、初芝の頬を両手で包み込んで俺に目を向けさせる。そして視線を絡み合わせたまま、出来るだけ優しく言葉を紡いだ。
「結婚ならアンタとするよ。その為なら、外国でもどこでも行ってやる。お互いジジイになっても一緒に居る…それが、俺の描く幸せだけど文句ある?」
「…っ、ぅ…な、い…けど、怖ぇよ」
「何が。卒業したら、一緒に住むって約束したじゃん。それに……俺がアンタを逃がすとでも思ってんの…?」
「………ッ…」
おっと、いけない。ちょっとビビらせた。
怖くない怖くない、と汗で湿った髪を撫で付ける。
「…健さん、最近いつも以上にツンツンしてたのは、吉田のせい?」
「…ツン。……吉田先生、な。でも吉田先生は関係ないぞ。俺の気持ちの問題だ」
「庇うわけ…?」
「そうじゃない。ただ…もし俺が女だったら、結婚して子ども産んで…て言う、普通の幸せを与えられたのかなって。…まぁ、相手にされるかわかんないけどな」
その言葉に、目を見開く。
もしも。もしも、こうだったら。
それは、もの凄く覚えがある言葉だった。
「……健さん…」
なんだ…同じじゃん。初芝もそんなことを考えていたのか。
年齢とか立場とか関係ない。そんなの関係なく、愛だ恋だに振り回される。
「…俺もさ、もしも健さんと同い年だったら…って考えた」
「え?」
「馬鹿だよなぁ…。絶対にあり得ないことなのに。…はー…たく、俺をこんなに悩ませるのは、アンタくらいだよ」
ポカンとする初芝の頬を撫で、薄く開いた唇を舐める。
「ね、名前、呼んで…健さん」
潤んだ瞳が揺れた。そして。
「……み…つる」
初めて初芝の唇が、俺の名を紡いだ。
一度呼んでしまえば、あとは簡単だったようで、何度も何度も溢れてくる。
「みつる、美鶴…美鶴っ」
「なに、健さん」
ぎゅうっとしがみついて来る初芝に興奮しつつ、お強請りを待つ。
話している間にちょっと治まっていた息子は、初の名前呼びに即復活。ガチガチに硬くなり、大暴走を始めそうだ。
「…美鶴、…動け、よ」
息子が刺さったままの状態で、腰を押しつけるように振ってくる。その刺激に喘ぎながらも、名前を呼んで来るのが可愛すぎて辛い。
心臓をキュッと掴まれた気がして、何だか苦しい。首筋に鼻先を埋め、初芝の匂いを肺いっぱいに吸い込むのを何度か繰り返す。
その間も、初芝は「美鶴」と切なく甘い声を上げながら、腰を揺らめかせていた。
「健さん…明日、立てないかも」
「…?…何でも良い、から…動け、馬鹿」
了解は得た。…ことにする。
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