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精魂の呪縛(訳:突然の接触)
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背徳の美を掲げ生きなければならない。そう思うとこの右目が疼く…。ふっ、戦いは近いということか。いざ、戦地へ!!(訳:教室に入らなければならないんだけど、僕コミュ障だからまじ怖い助けて)
今朝はとんでもないめにあった。儀式を見られてしまったがために、僕が堕天の使者だということをあんな一般人に晒してしまった。汚点だ。しかし奴は本当に一般人だったのだろうか、もしかしたら天界から僕を監視しにきたデネブ…いや、考えすぎか…。
「…クックッ、忌々しい因縁だ…」
この漆黒の魂に魅入ったというのか。…サタンよ、僕は貴様の飼い犬にはならないぞ。
「あのさ、なんでもいいけどさっさと教室はいってくんね」
「っ、く!」
「いや、くっ、じゃなくて。邪魔だから。」
突然話かけないでいただきたいものだ。僕の心臓は天使の頃と変わらぬままである。純白の硝子(訳:チキン)なのだから。はっ、いやまて、こいつ…!!!漆黒の髪で目を隠している、だと、まさか…!僕と同じ能力を…?!しかもその手に握っているのは悪魔の微笑み…!(訳:PSP)
「そ、その、その……それ、なんの…ゲームですか…」
ウォォォォッ!!僕!は!なに!を!しているのだ!!世界を闇で支配すると誓ったというのに、話しかけてしまった…!っ、おおっふ…
「え?ああ、ゲーム好き?今やってんのは『フルーツ☆ラヴ』だけど…」
「!!!ぼ、僕も!僕も!それ、やって、マス…。リンゴちゃんが、好き…」
「まじで?!俺はな、モモちゃんが嫁なんだよ、まじモモちゃんがいたら生きていけるしモモちゃんのパンチラたまんねぇし、まじ、モモちゃん…天使で…つーかこんなコアなゲームやってるなんてお前、相当なオタクだろ」
「ッ…!いや、夢を追う堕天使と言って貰おうか…」
「うん、えらい中二病だな。名前は?仲良くしようぜ?フルーツ☆ラヴすきな奴に悪い奴はいないから」
「堕美愛。堕美愛と呼んでくれるか?…君の刻印にかけてね…」
「………。俺は柳。もう一度聞く、名前は?」
「……。やしま………ら」
「ん?ごめんよく聞こえなかった」
「…っ!やしま!さくら!!クソっ、僕の真名を知りたがるなんて、貴様じつは天界の使者か?!」
「天界の使者…ぷっ。うん、なんでもいいけどさ、さっさと教室はいろうぜ?」
笑いやがったなこの野郎。
やはり油断は禁物だ、敵はどこに潜んでいるかわからない、そういうことだな…。ふっ、俺の闇の力に恐れおののいたというのか、天使どもよ。
柳と名乗った男の後ろについて教室にはいると、見渡す限りにリア充、DQN、そして、DQN。嗚呼、眩暈がする…。全員僕の毒手で滅ぼしてやりたい…。
手を顔に持ってきて、不敵な笑みを浮かべていると、柳が突然叫びだした。
「お、まえ!なんでいるの?!!」
柳の視線の先にいたのは…、お、おぅ…。なんという、撲滅対象…。僕がこの禁じられた右目を発動させる前に、滅びたまえ。
柳ともっとフルーツ☆ラヴの話がしたかったが、顔を真っ白にしてあんぐりとしている愚かなる弱者の表情を浮かべる彼にさほど興味はない。そのため僕は柳の前の席に着席した。
廊下側の…手前の席、か…。ふっ、なるほど、僕を監視したいようだな。くだらない。そんなことでこのぼ僕が動じるとでも思っているのか…。(訳:前の席嫌なんだけど!授業中に居眠りもできないじゃないか!)
「やっほー、ダビデくーん。友達できた?」
「ぎゃぁ!!あ、あ…」
突然結界(訳:廊下側の窓)からひょこ、と顔をだしたのは謎のヴェールを纏ったデネブかもしれない男。衝撃のエニグマ…(訳:驚いた)。思わず醜く悲痛な叫びをあげてしまった。
「な、何故ここに…!さては本当にデネブの生まれ変わりか?!」
「うん?ぶふふっ!デネブ?ハハハ!なに?星?よくわかんねーけど一人だったら面白いなーっておもってよ、チラッと覗きにきたら…やっぱ一人かよ!!あははっ、やっべー!」
「ビークワイェット!」
「ビークワイェット!ぶほぉっ!!ぶはっ!突然の!英語!ひひっ!ははっ」
どうにも苦手だこの男…。なぜ僕に構う…何故僕をみて嗤うのだ!
「あーウケる。人生楽しそうでなによりだよ。…っと、三年が一年の教室に顔だしたりしたらビビらせちまうみたいだし?俺帰るわ。ん、これ、登録しといてね」
デネブは胸のポケットより呪われし紙を取り出し、僕に渡してきた。こ、れは……精魂の呪文(訳:メールアドレス)と精魂の言霊(訳:電話番号)………!
「い、いらない!」
「ぎゃはっ!つれねーこと言うなよ?な?おにーさんと仲良くしといて損はねーぜ?世界を闇で染めるんだろ?」
「っ、く、…貴様、何が目的なんだ…」
「んー?さあね?知りたいなら暴いてみ」
おのれ…!!!
暗黒の微笑をみせつけやがって…!
なるほど、いいだろう、僕が貴様の全てを暴いてみせようじゃないか!
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