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着いた先には 【少年視点】
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目の前の、村に驚いた。
昔の日本そのもののような、そんな感じだった。
白壁、二階建て。派手な装飾はなし。
だけどとても綺麗な村だった。
「ここが、鬼の住む集落だ。どこの領域かは分からねえ」
その時、何か嫌な予感がして。
直感的に見てしまったものに、後悔した。
「人間だ……」
「何で人間が……」
「俺達を襲う気だ!」
「あの忌子だ!」
宮地さんは咄嗟に僕を後ろに隠した。
「チッ……、誠凛領域じゃなかったか……」
どうやら、宮地さんは誠凛領域に行きたかったらしい。
「アイツ、嘘を教えやがったな……」
「え?」
宮地さんが何と言ったのか、聞き取れなかった。
聞き返そうとしたが
「やっぱり忌子は始末するべきだったんだ!」
鬼達が、襲ってきた。
「人間と共に忌子を始末してしまえ!」
「ッ」
宮地さんは僕の手をギュッと握りしめた。
「いいか、絶対俺から離れるんじゃねえぞ。離れたら投げ飛ばすからな」
「はい……ッ」
「何の騒ぎなのだよ」
聞き覚えのある声がした。
「長!……と、頭領まで!」
長?頭領?僕の頭が、誰の事か理解する前に彼らは僕達の前に現れた。
「……テツヤ?」
頭領……赤司くんは、僕を見てハッキリとそう言った。
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