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思い出さなくていいよ 【???視点】
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皆混乱してるよね。俺もだよ。
いきなり時間が止まって。妹ちゃんも止まっちゃってびっくりだよ。
んで、なーんか騒がしい方に向かって力使ったらさー……。
何でいなくなってんのあの子。
なーんて言いながらも俺は知ってたりするけどね。
あの世界は俺達にとっちゃ"前世"にあたるワケだからさ。
ん?俺?ああ、俺これでもあの世界の住人。けっこー力強くてさー。
まーだ覚えてたりするよ?あ、でもこの世界でやっと恋人?出来たの。
その人、あの世界じゃ忌子とか呼ばれてんだもん。しかもアイツとは敵対してるし?
でもさ、あの人自分が忌子だった事忘れてんの。いや、覚えてなくていいけどさ?
忌子って結構力強いんだぜ?いや、そりゃトップや赤司に比べりゃ弱っちいけど。
だから、忌子だった時の事すぐ思い出して……
俺達が言った酷い事とか思い出して苦しんだりしそうでさ。
そんなの俺もアイツも見たくないから、二人で鬼や悪魔だった時の事思い出す度に
力使って封印してたの。
だけど、今回そうも言ってられなくてさ。
ウチのメンバーは揃って体育館に集まった。
「おい、何が起こってんだよ!?」
金色の、誰でも惹きつけそうな綺麗な髪。綺麗な顔。
何でこんな人を俺達は忌子なんて言って遠ざけたんだろうね?
「落ち着いてよ宮地さーん」
「そうです、人事は尽くしているのだよ」
「それで落ち着けるか!!」
そーっと俺は宮地さんを魔力で寝かせちゃった☆
「オイ、高尾。俺の愛しい悪魔の姿が出ているのだよ。瞳が金色だ」
俺も笑って言う。
「真ちゃんこそ、俺のだーいすきな鬼の姿が出てるよ。髪が伸びてる」
俺は元秀徳領域領主(悪魔)、高尾和成。
俺の恋人は、元秀徳集落の長 緑間真太郎と
元忌子の宮地清志サンだ。
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