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何かが変わり始めた 【秀徳領主視点】
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ダァン!と扉を叩く。
中から返事はない。くそっ、結界は忌子にしか解けねーってのに!!
赤司の結界を解けるのは、赤司本人か赤司が認めた人物。
そして――――
「テッちゃん……、火神……」
誠凛領域の誰かだけ。
トップは暫くこの領域に留まるとか言うし、氷室サンはそれを聞いてこっちに来るとか言い出すし。
もう訳わかんねえ
「和成ちゃん!?」
あ、助かった……
「実渕サン……!」
「どうしたの!?いきなりトップが秀徳に留まるなんて言い出すから驚いたじゃない!」
「……テッちゃんに、似た人間がこの結界の中にいる。
忌子と共に」
「な、んですって……!?」
状況は最悪だ。実渕サンにもそれは分かったらしい。
「ちょっと、まさか……
この結界を張ったの征ちゃんじゃないでしょうね……!」
実渕サンが結界に触れたら、結界は俺の時ほど拒絶しなかった。
いや、拒絶しなかった。
「……っ、征ちゃんの結界に間違いないわ……」
悪魔に結界は解けない。悪魔は魔力を。鬼は鬼の力……妖力を使う。全く別物だ。
なのに、何で。
「入るわよ」
さっきまでどんなに頑張っても開かなかった扉が開いた。
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