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裏切りの日 【誠凛の長視点】
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あの日、ボク達は清志くんを誘った後……
山を下りて、人間界へ逃げるつもりでした。
「何故!何でテツヤが裏切った……!!」
頭領はとても動揺していたそうです。それは当たり前ですね……
ボクは、人間から鬼になったのですから。
頭領……赤司くんが無理をして鬼にしてくれたのに、ボクは鬼を裏切った。
頭領はボクが人間だったから、その甘さにつけ込まれたのだと言って……ある命令を出したそうです。
「テツヤを保護する、誑かした悪魔と悪魔に協力する裏切り者を始末しろ」と。
ボクを捕まえようと、何人もかかってきました。
「長!ここは俺がいきます!長は水戸部と小金井を!」
「ですが……!」
「黒子くん!分かっているでしょ……!?私達は、頭領を、トップを、仲間を裏切ったのよ!もう後戻りは出来ないの!!」
「……っ、分かって、います」
ボクなんかに、人間だったボクに付いてきてくれた人達は皆笑って追っ手を食い止めに向かいました。
「もう少しだ!」
誠凛の奥の方にある春の山。
清志くんのいた、冬の山の反対にある山の中に人間界とこの世界を繋ぐ扉があります。
そこに着いた時には、もう十数人しかいませんでした。
「着いた……!」
「火神と黒子は扉を開けることに専念しろ。すぐに追っ手が来るぞ!!」
順平くんの言葉と同時に、緑間くんと青峰くんがきました。
「テツ、マジで悪魔といるわ。騙されてんだな」
「今だけはお前と同意見なのだよ。黒子、こっちに来い。お前は保護するよう、頭領の命令だ」
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