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俺が裏切らせた 【誠凛領主視点】
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赤司が手紙を届けに来た。いつもなら、補佐達が持って来るのに。
「赤司……!?」
「静かに。俺には時間がない」
「……!」
赤司から手紙を受け取る。中身を見られた様子はない。
「黒子に、裏切りを促した。明日にでも動くといい。黒子の力ももう限界に近い」
「何を、何をしているんだ。黒子は無事なのか」
「征十郎が暗示をかけている。限界が来れば、またお前達は忌み嫌い合う事になるだろう」
ふざけるな!!そう怒鳴ろうとした。
仲良くなっちまったのに、また憎み合う事は出来ねえ。
「俺が手引きをする。黒子を連れて、人間界に行け」
「……分かった」
相手は赤司だが、いつもの赤司じゃねえから頷いた。ひとまず信用するか
「……俺はお前がどうなろうが構わない。誠凛の鬼も悪魔もどうでもいい。
だが、黒子を人間界に無事に連れ出さなければ俺がお前を始末する」
酷い言葉だが、それだけ黒子が大事なのは分かった。
「わーったよ、どうにでもしやがれ」
「お前達のために、黒子は裏切る。お前が黒子を裏切らせたのを忘れるな」
「へーへー」
赤司はどっか行った。
さて、動くか……。
俺は木吉に誠凛領域全員を集めさせた。
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