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俺達は決めた 【誠凛補佐視点】
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火神によって集められた俺達は、目の前に立つ男の話を聞いていた。
水戸部を軽蔑し、俺達だけでなく長を馬鹿にしてくれたあの男にはウンザリだ。
長が何と言おうがもう知らねえ。
「黒子から手紙が届いた!」
火神の一言に、全員が次の一言を待つ。
裏切るのか、裏切らないのか。
「黒子が!やっと裏切りに同意した!!」
その一言で、誰もが喜んだ。鬼のしきたりも悪魔との確執ももう知らねえ!!
「っしゃあ!!」
「待って!」
リコが言う。
「黒子くんは……長はどこなの!?何をされているの!?」
ハッとした。そうだ、長はどうした。
「赤司の手元にいる!洗脳されているらしいけど、黒子は今まで抵抗し続けて無事だ」
赤司……!?頭領の洗脳かよ!!
頭領は裏切りを許さない。誰であっても。
「だがその黒子も限界が近い!裏切りは明日の昼間!!黒子を連れ出して人間界に逃げる!
夜までに逃げ切るぞ!」
『おー!!』
その後、班に分かれて裏切りの作戦を立てた。
俺達補佐と火神で冬の山を通って洛山へ。
長を連れ出したら、冬の山を通って誠凛……春の山の人間界に通じる扉へ。
夜までに決着つけねえと、力が強化されて逃げ切る可能性は低い。
相手はあの頭領達だ、俺達でもさすがにマズイ。
待ってろよ、長…… 黒子。
くたばってたら許さねえからな、ダァホ!
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