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翌朝の二人 【誠凛の長視点】
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「……さて」
あれから疲れて寝てしまい、起きた頃には殺気も火神くんもいなかった。
1日、の約束ですし……。そろそろ清志くんを出さなくては。
少しは、考えを変えてくれればいいんですがね。
そう思って部屋に向かい、結界を解いてドアを開ければ。
「……」
二人仲良く寝ていました。ベッドで。
うん、まあ、それはいいんですが、ね?
清志くん、泣いた痕残ってるんですよね。高尾くん?
「んあ……、テッちゃんかー……おはよー……」
「ええ、おはようございます」
ゴスッ。いい音しましたね。
「がはっ!?」
「ん……長……」
清志くんが起きました。
「おはようございます、清志くん。昨日は強引にすみません。迎えに来ましたよ」
清志くんは晴れ晴れとした顔をしていた。
「て、テッちゃん……。何で、攻撃したの……」
「分かってましたが、キミがやはり清志くんを泣かせたので腹が立ったんですよ。清志くんが小さい頃からボク達が大事に育ててきたんです、親として当然の振る舞いです」
「頼む……、テッちゃんのそれ、凶器だから……」
「だから何ですか。清志くんの痛みに比べてから言ってください」
まったく。寝ぼけてんじゃねー、ですよ。
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