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海常の騒動 【誠凛の長視点】
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清志くんまで着いて来るとは思いませんでしたが、ここから赤司くんのいる屋敷までは近い。
まずは赤司くん……紛らわしいので、兄の方を征十郎くんと呼びましょうか。
征十郎くんに会わなくては。
「これからボクは、洛山集落へ……」
「全員ここにいたか」
虹村さんが、いた。
「……お久しぶりです。トップ」
「黒子、鬼に戻ったか。なら、頼みたいことがある!」
「何でしょう?何かあったのですか?」
虹村さんは、複雑そうな顔をした。
「海常領域で、笠松と黄瀬が暴れている。このままでは紫原とタツヤの張った結界が壊れて世界が崩壊する」
「……黄瀬くん、ですか」
溜息をつく。鬼というのは、本当に……。
「この前は青峰くん、今度は黄瀬くん。次は緑間くんか紫原くんですかね」
血の気が多いのが居すぎる。
「ボクが、止めます。黄瀬くんはそう暴れる事はない筈ですが、暴れ出したら危険です」
「なら、笠松サンは俺が止めるよ」
高尾くんが言った。
「テッちゃん、俺にも手伝わせて?」
「……はい?」
キミ、領主ですよね?何言い出してるんですか。
「今、秀徳にはトップがいる。秀徳領域はトップに任せて、俺はテッちゃんに協力したい。ダメ?」
「その方がいいな、よし。頼んだ」
「……」
仕方ない。トップの命令ですからね。
「分かりましたよ。……仕方ないですね」
「んじゃ、すぐに行こうぜ」
高尾くんと清志くんは羽を動かした。
「そうですね」
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