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長の鬼としての力 【忌子視点】
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いきなりだった。長は黄瀬の頬を叩いていた。
「……く、ろこ……っち……」
「まずは、お久しぶりです。黄瀬くん」
長は怒っていた。
「キミはボクと約束していたと思うんですが、違いましたか?」
「……してた、ッス……」
「どんな?」
黄瀬は目を逸らしながら言った。
「……無闇に、暴れない……」
「分かっているなら、何故暴れたんですか。キミも青峰くんもすぐ暴れて。紫原くんの負担も考えたんですか」
「……」
黄瀬は泣きそうな顔をしていた。
「……ただ、これはボクにも責任がありますね」
「!」
長が悲しそうな顔をした。長のせいじゃねえ、黄瀬のせいなのに。
「黄瀬くん。キミに黙って消えて、すみません」
黄瀬は泣きながら長に抱き着いた。
「黒子っち……!!いいんスよ!戻って来たから!!」
「だがハウス」
「ぎゃんっ!!」
長……。高尾より強い威力で腹パンキメるのやめてあげてくれ……。頼む。
「あ、相変わらず……ッスね……黒子っち……」
うわ、コイツ耐えた。高尾も悶絶してしばらく口も利けなかった腹パンに耐えやがった。
高尾がマジかよ、みたいな顔してる。そりゃそうだよな、俺は耐えられる自信がねえ。
「黄瀬くん、後でもう一発です」
「あー……、分かってるッス」
長は目を閉じて何か唱えた。すると、ダメになってた作物や土地が何もなかったかのように戻った。
「え」
「……はー……、疲れました」
「お疲れ様ッス」
黄瀬が普通にしてる。笠松もすまん、なんて言ってる。何で普通なんだ。
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