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100000access-1side獅琉
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獅琉の大きなベッドで眠っているのはつい数十分前に自分が育てると決めた小さくて真っ白な赤ん坊。
細くて小さな腕に点滴の管が繋がっているのが痛々しいが発見した時よりは幾らか顔色がよくなっていることに安堵する。
獅琉は今赤ん坊の枕元に座り、その寝顔を眺めていた。
一見穏やかそうに見えるこの光景。
しかし、獅琉の眉間には深いシワが刻まれていた。
そのまましばらく赤ん坊を眺めていたかと思うといきなり立ち上がって天井を仰いで言った。
「あーーーーー...っ...決まんねぇ...!」
大体こんなことしたことねーのにできるわけねーだろ...!
今までペットすら飼ったことなんかねーのに...!
獅琉が部屋の中をぐるぐる歩いていると部屋のドアがノックされた。
「若、柚木です。とりあえずオムツと粉ミルクと幼児用の服買ってきました。」
「入れ」
部屋に入ってきた柚木は赤ん坊をちらっと見た後、期待に満ちた目で獅琉に尋ねた。
「決まりましたか?その赤ん坊の名前」
獅琉は今、赤ん坊の名前を何にするかで迷っていた。
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