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300000access-1side獅琉
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麗が東雲組にやって来てもうすぐで4年経つ。
毎年その日には麗に何かプレゼントを買ってやっていた。
今年は何あげるかな...何貰っても馬鹿みたいに喜ぶんだろうな。
仕事帰りにこの辺では一番大きなモールに足を運び、麗が喜びそうな物を探す。
しかし、ブラックスーツを身に纏った長身の男がファンシーなグッズを取り扱うコーナーにいる、となるとやはり目立つ。
更に獅琉は顔もいいため、女性店員がやたら話しかけてくる。
「お客様、何かお探しですか〜?」
「...」
「彼女さんへの贈り物ですかぁ〜?」
「おい」
「はいっ」
店員を無視して一人だけ連れてきていた部下に声をかける獅琉 。
機嫌が良けりゃ一晩くらい相手にしてやってもいいが今日は大事な日だ...お前ごときに邪魔されたくねーんだよクソビッチ。
「4歳の餓鬼が喜ぶ物って何だ」
「えっ、は...?餓鬼...?」
「あ?」
「すみませんっ!男の子か女の子かにもよると思いますっ!」
男が女か...?一応麗は男だけどな...男っぽくはねーな。
「...」
黙り込んでしまった獅琉を見た部下は怒らせてしまったのかと焦り、再び口を開く。
「あ、あの!その子、どんな子なんですか?」
「...どんな...?...うさぎみてーな奴」
「う、うさぎ...?うさぎが好きなんですか?」
「いや...あいつは...」
あれ?そういえば麗ってうさぎ見たことないよな。
「うさぎか...」
本物は飼ってやれねーけど、ぬいぐるみだったら...
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