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100万access-1side獅琉
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麗と獅琉の休日。
その日も麗を膝の上に乗せてソファに座り、他愛ない話をしたり、麗に悪戯したりして過ごしていた。
「ん...ぅ、しー、おしり...だめ...っ」
「んー」
麗のお尻をまさぐると麗はキッと獅琉を睨んで頬を膨らませる。
「ふ、リスみてぇ」
「んむぅ...っ」
膨らんだ麗の頬をつついて笑っていると、ドアがノックされる音が聞こえ顔を上げる。
「若、柚木です」
「ユズ...!」
その声を聞いて獅琉の膝から降り、ドアへと駆けていく麗を追い掛ける。
「麗!転ぶなよ!」
「麗さん!わざわざ出てきてくれたんですか?」
「うん...っ、ユズ、おはよ...?」
ドアを開けた柚木は、走ってきた麗を驚いた様子で抱き上げた。
「おはようございます、麗さん」
にこりと微笑んだ柚木に麗も嬉しそうに笑い返す。
「どうした?朝早くから」
麗が転ぶことなく柚木に抱かれていることを確認した獅琉は柚木に用件を訊ねる。
「あ、若おはようございます。今朝お手紙が届いてて...」
「手紙?うちにか?」
今まで本家ではなく、獅琉の家に手紙が届いたことなどない為、首を傾げる。
「はい...しかも、麗さん宛なんですよ」
「...麗宛?」
「ぼ、く...おてがみ...?」
自分宛の手紙と聞いて何故か嬉しそうに目を輝かせる麗。
「...怪しいな」
誰が麗に手紙なんか...
「見せてみろ」
柚木から手紙を受け取り、開封して便箋を取り出す。
そこに書かれていたのは『麗の幸せだと思ったこと3つを教えて欲しい』という一文。
「なんだこれ...?」
「なんて書いてあったんですか?」
不思議そうにしている柚木に手紙を見せると柚木も首を傾げる。
「麗さんが幸せだと思ったこと、3つ?きるさん...からのお手紙ですね」
「...みたいだな」
「んー、とりあえず悪意はなさそう...ですね」
「...そうだな」
どうして麗のことを知っているのか、等疑問は様々に浮かんでくるが『麗が幸せだと思ったこと』は獅琉自身、少し気になる。
「んー、ん...しー、おてがみ...ぼくの...」
当の本人は手紙を貰ったことが相当嬉しいのか、柚木の持つ封筒に向かって一生懸命手を伸ばしている。
麗の幸せ...か...
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