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「おふぅ....」
どこかで見たことあるような...
(気になる人はこの小説の中から探してみよう!前の方にあるよ!)
「わーわー!おっきいね!僕どれにしよう..」
たっちゃんは、メニューの前に座り込み、「うーん..うーん..」と悩んでいた。
「何で悩んでんだよ?」
「それがね...この
バナナチョコアイストルネードクレープと
イチゴミルクチョコアイストルネードクレープで迷ってるんだよ...!」
二回目な気もするが、なかなか慣れないこの業界用語みたいなやつ。
何言ってんの?と思うんだが...。
「どれでも同じじゃなっ「ちがーう!!」
ちょ、俺の言葉に被せんな...!
「博一くんはねぇ!ぜーんぜん分かってないよ!」
「はっ、はぁ...」
何に火がついたのか、たっちゃんはクレープを語り始める。
ちょ、人の視線を少しは気にしろよ...!
「博一くんにわかりやすくいってあげると!
子供と大人何が違うの?とお母さんに聞いたことあるでしょ?!」
「おっ、おう!?」
無いけどな
「その時、お母さんが言った意見と自分が言った意見なみに違う!」
「そうなのか!よーく分かった!よし!黙って早く決めろ!」
こいつが言ったことにより、更にクレープの違いがよくわかんなくなったわ...。
ごめん、俺にはわからん。
「うーん...どっちしよう...。」
デジャブ...な気がする...。
「じゃあ、俺がこのよく分からんので、お前がこっちな?いいな?拒否んなよ?」
「ほんと?!嬉しいっ、博一くんありがとー!だーいすき♡」
「っ、バカっ!」
「だーいすき」と言った瞬間に、女の人達がこっちを見た。これもなんか...デジャブ...。
「お待たせしました!
バナナチョコアイストルネードクレープと
イチゴミルクチョコアイストルネードクレープになります!」
「あっ、ありがとうございます。」
店員さん、呪文はやめてください...。
頭が痛い....。
「えへへ、博一くんの奢り!
嬉しいな...。」
ふにゃっと笑うたっちゃんは、天使で...
俺なんかが触れていいのか...。そう思ってしまうほど、壊れやすそうだ。
パクっ
そんな思いを消すように一気にクレープを食べる。
「うぐっ...!むーむー!」
急ぎすぎたっ、クレープが...!
「えっ?!博一くん、水、水!」
「ごめんな...。」
「何かあったの?...翔ちゃんのこと...?」
たっちゃんがきゅっと唇を噛み締める。
違うんだよ...お前のことだよ..。
「ねぇ、僕じゃダメ?
翔ちゃんより、博一くんを幸せにする。
翔ちゃんは..弱虫だ。すぐ逃げて、でも離れると独占欲を出す。そんなのおかしいよ。」
「翔太....」
たっちゃん...いや、翔太は本気なんだ...。
顔が真剣で、いつもと違う。
そんな翔太に見惚れた、でも俺なんかが...。
「ねぇ、ダメ?俺じゃダメなの...?」
「翔太っ...っん」
ちゅっと唇にキスされる。
翔太は俺の事そんなに思って...。
「翔太...翔太ならいいよ..?」
俺はいいけど..翔太は?
「翔太は.....
俺の事、本当に好き?」
息が詰まる。怖い、怖い、怖い!
また、捨てられたらどうしよう?
あんなバカ両親みたいに...ヤるだけの存在?
そんなのいやだ...。
「っ!好きに決まってんだろ!
あんな....!翔ちゃんと一緒にすんな!」
「なら...お願いしますっ..!」
俺は嬉しかった。
だから最高の笑顔で笑った。
だけど...胸が苦しくなる、でも
気づかない...気づいてないフリをした。
お願い..翔太さんの事を思い出させないで。
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